脛と拳の記憶。

 朝から駅前で立ち仕事がある日のため、いつもより遅く家を出る。


 ひと仕事終えて職場に戻り、あわただしくひとつふたつ用件を済ませてから、自転車で昨日のトラブルの場所を確認に行く。昨晩は暗くて何も見えなかったのだ。結局なにも見つからずじまい。


 職場へ戻ってくると、自分担当の仕事が急に入っていてあわてる。この時間帯は仕事が空いていることになっていたので、先ほど同僚からの頼まれ仕事を請け負ってしまったばかり。ともに時間が差し迫っているため、こうなりゃ仕方がないと同時並行でなんとか片付ける。


 どうも昨日ぐらいから物事の流れが悪い方へ悪い方へと向かいつつあるのを感じる。体も疲れてどうも心身のリズムも齟齬をきたしているようだ。昨日だけでも脛に運んでいたものをしたたかに打ちつけたかと思うと、帰り道信号の変わる前に渡ってしまおうと走り出した途端、振り上げた拳をガードレールの鉄柱にガツンとぶつけてしまったくらいだ。二つの箇所の痛みが記憶となって刻み込まれている。


 席を離れてひと仕事終えて戻ってくると、机の上に新たなトラブルの種が。はあ。


 どんよりと疲れが肩と背中にのしかかってきたため、早めに退勤。


 自宅で仕事の電話を数本かけて本日は店じまい。
 

 
 昨日、送った外市用の本のリストを以下にあげておきます。今回は土日両日ともまったく顔を出せそうもありませんが、伴健人商店(ヴァン・ケント・ショップ)では次のような本を並べてお待ちしております。



【単行本】
「月夜の晩」 丸谷才一
「幸福のどん底」 野坂昭如
ロング・グッドバイ」 チャンドラー・村上春樹
グレート・ギャツビー」 フィッツジェラルド村上春樹
キャッチャー・イン・ザ・ライ」 サリンジャー村上春樹
エリック・サティ文集」 オルネラ・ヴォルタ
「JAZZオーディオ寝ても覚めても四苦八苦」 寺島靖国
「駆け出しネット古書店日記」 野崎正幸
「文学全集を立ちあげる」 丸谷才一鹿島茂三浦雅士
「アマゾンマーケットプレイスでおこづかいっ!」 舟橋武志
「90分でわかるヴィトゲンシュタイン」 ポール・ストラザーン
「職業別パリ風俗」 鹿島茂
「目まいのする散歩」 武田泰淳
「暗黒世界のオデッセイ」 筒井康隆
「手のうちはいつもフルハウス」 久保田二郎
「衝動買い日記」 鹿島茂
「街の本屋が『カァ!』と啼く」 川辺佳展
「東京喫茶店案内」 沼田元気
「リマーク」 池田晶子
「この本読んだ?おぼえてる?」 あかぎかんこ
「月の砂漠をさばさばと」 北村薫おーなり由子
吉行エイスケ作品と世界」 吉行和子監修
「いい加減にしろよ(笑)」 日垣隆
小川洋子対話集」 小川洋子
「食卓は笑う」 開高健
「どうで死ぬ身の一踊り」 西村賢太
「日本語は天才である」 柳瀬尚紀
「私の貧乏時代」 リテレール・ブックス
「京都で、本さがし」 高橋英夫
丸谷才一と21人のもうすぐ21世紀」 丸谷才一
丸谷才一と21人のもうすぐ千年紀」 丸谷才一
「饗宴」 柳広司
「十三の黒い椅子」 倉阪鬼一郎
「世間知らず」 小林信彦
「独身者の住まい」 竹山聖
「八本足の蝶」 二階堂奥歯
グルーチョ・マルクスの好色一代記」 グルーチョ・マルクス
マルクス・ラジオ」 いとうせいこう監訳
「当世滑稽裁判譚」 赤瀬川原平
「ディモンシュ」 アスペクト
「17歳のポケット」 山田かまち
長新太のチチンプイプイ旅行」 長新太
「甘い蜜の部屋」 森茉莉
「酩酊船」 森敦
「未来は長く続く アルチュセール自伝」 ルイ・アルチュセール
「明日は舞踏会」 鹿島茂
「パリ・世紀末パノラマ館」 鹿島茂
「倫敦赤毛布見物」 出久根達郎
ハドリアヌス帝の回想」 マルグリット・ユルスナール

【文庫】

南の島に雪が降る」 加東大介
「幸せって何?」 藤原マキ
「名優滝沢修と激動昭和」 滝沢荘一
向田邦子ふたたび」 文藝春秋
渡部篤史のこんな家を建てたい」 渡部篤
「新版貧困旅行記」 つげ義春
「編集狂時代」 松田哲夫
「名画感応術」 横尾忠則
「温泉旅行記嵐山光三郎
谷川俊太郎詩選集1」 谷川俊太郎
「オカルティズムへの招待」 文藝春秋
「おれのことなら放つといて」 中村伸郎
「芸人という生き方」 矢野誠一
文人たちの寄席」 矢野誠一
トットのピクチャーブック」 黒柳徹子
「火の接吻」 戸川昌子
李香蘭 私の半生」 山口淑子藤原作弥
「カモイクッキング」 鴨居洋子
「名探偵もどき」 都筑道夫
「犬の記憶」 森山大道
「聴いて歌って」 池田弥三郎
「時に佇つ」 佐多稲子
「上海」 横光利一
「音楽を愛する人に」 芥川也寸志
「たのもしき日本語」 吉田戦車川崎ぶら
圓生の録音室」 京須偕充
「笑いごとじゃない」 小林信彦

【漫画】

「GOGOモンスター」 松本大洋
「まあじゃんほうろうき上・下」 西原理恵子
「ちくろ幼稚園入園編」 西原理恵子
「ちくろ幼稚園卒園編」 西原理恵子
「刑務所の前第1集」 花輪和一
「追伸」 森雅之
伝染るんです。2」 吉田戦車

【新書】

「人間を守る読書」 四方田犬彦
「人ったらし」 亀和田武
「字幕の中に人生」 戸田奈津子
モーツァルトを求めて」 吉田秀和
「続・豚の死なない日」 ロバート・ニュートン・ペック
「日記をつける」 荒川洋治
「完本茶話(上・中・下)」 薄田泣菫
「気違い部落周游紀行」 きだみのる
「短歌パラダイス」 小林恭二
「最低で最高の本屋」 松浦弥太郎
「現代<死語>ノート」 小林信彦
「日本速記事始」 福岡隆
「ジャズと生きる」 穐吉敏子
「SF魂」 小松左京

【雑誌】

ノーサイド(知られざる京都)」 1995年12月号
「スイッチ(沢木耕太郎特集)」 1998年1月号
「文藝(リリー・フランキー特集)」 2002年春




 第5回外市は11月3日(土)・4日(日)の2日間、池袋の古書往来座にて行われます。よろしかったらぜひ足をお運びください。


【今日の洲之内徹

  • 月ヶ丘軍人墓地(一) (「人魚を見た人」)

 名古屋にある軍人墓地の話。この墓地には百体ほどの軍人像を彫った墓石が並んでいる。この墓地に魅せられた洲之内さんはなんども足を運び、この墓地の墓守をする人物とも言葉を交わす。そこにこの軍人像を画題に選んだ画家・入江光太郎が絡む。


 10月23日から26日までの京都出張の日記をアップしました。