今日も休日出張の野外仕事。
秋らしい日曜日だ。今日も仕事は楽。仕事と仕事の間に3時間近い空き時間がある。
仕事場近くの休憩室で缶コーヒーを飲みながらブッツァーティ「神を見た犬」(光文社古典新訳文庫)の残りを一気に読了。「戦艦《死》」の説明されない不思議な世界が心に残る。
近くのコンビニに昼食のおにぎりを買いにいった帰り道に軽ワゴン車が止まっており、それが移動あげパン屋だった。シナモンあげパンを買う。100円。
また休憩室に戻り、おにぎりとあげパンからなる午餐をとりつつ、亀和田武「人ったらし」(文春新書)を読み始める。“人ったらし”の才能のある人物を氏名を伏せて語り始めながら、最後にはそれが誰であるのかをちゃんとあかすという書き方がちょっと面白い。やはり、アントニオ猪木と吉行淳之介という二大巨頭の話が分量も長く、亀和田さんの関心も深い。
仕事終了までに90%以上を読んでしまった。
バスで横浜駅へ。2冊持ってきた携帯本が尽きようとしているので、有隣堂へ寄ってまだ買っていなかったこれを購入。車内で読む本がないのは苦手なのだ。
- 作者: 小林信彦
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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電車に乗り換えて「人ったらし」の残りを読む。すぐに終わると思っていたら下車駅に着いた時にちょうど読み終わった。ちょっとした誤算。
駅ビルで明後日からの京都出張のための買物をいろいろ。
地元のサブカル系古本屋を覗く。
100円棚から外市用に2冊。
通常の棚からも1冊。570円。
三省堂『ぶっくれっと』に連載されていた対談だ。
帰宅して「日本橋バビロン」所収の「創作ノート」を読む。この作品を書く時に小林氏が意識していたのは井伏鱒二「荻窪風土記」であったというのが意外なような、言われてみればなるほどと言うような。
柳家小三治「宿屋の富」を観ながら夕食。師匠は大金持ちだと大ボラを吹く宿泊客を方言まるだしの田舎者に設定している。これまで聴いたことのないバージョンなので興味深い。
ちょっと仕事をしてからテレビを観る。教育テレビで日本のSFの50年を振り返る番組をやっている。小松左京、筒井康隆といった巨匠が登場し、映画「マタンゴ」、「ウルトラQ」、「スーパージェッター」、「なぞの転校生」、「宇宙戦艦ヤマト」などテレビで見てきた懐かしい作品が盛りだくさん。星新一のショートショート、小松左京「日本沈没」、筒井康隆「家族八景」などの諸作品を思い出し、自分の育ってきた時代がSFの成長と拡散の時代であったんだなと確認する。