夜9時前に職場を出て本屋へ。
レジ横のカウンターを見ると『本の話』10月号がのっている。それではと光文社文庫の棚の前に行き、平積みの最後の1冊となっていたこれを手に取ってレジへ。
駅前のつけ麺屋で新メニューのカレーつけ麺を食べてからバス停へ。バス待ちで『本の話』から小林信彦vs小林泰彦「『日本橋バビロン』をめぐって。」を読む。とりたてて新しい情報はないのだが、小林泰彦さんが木村荘八の押しかけ弟子であったことや兄信彦以上に人形町末広亭に通い詰め木戸御免となったなどの話が記憶に残る。
雑誌掲載時に目を通している「日本橋バビロン」であるが、加筆+創作ノートの単行本を買おうかな。カバーの泰彦画伯の絵がいい味を出しているのだ。
“文藝春秋10月の本”のページから気になる新刊をチェック。
【単行本】
- 村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」
【新書】
【文庫】
- 出久根達郎「セピア色の言葉辞典」
村上本は“最新書き下ろしメモワール”となっているのだが、走ることに関する長めのエッセイをどこかの雑誌で読んだ記憶がある。あんな感じの文章となるのだろうか。
亀和田本は《吉行淳之介からアントニオ猪木まで、古今東西の「人ったらし」の魅力に迫り、加えて、「人ったらし」になるためのコツまで伝授》という本らしい。面白そうだ。
ポストに一誠堂書店から「映画・演劇目録」10号が届く。表紙はしゃがんだ笠智衆と原節子が並ぶ「東京物語」のポスターだ。
坪内祐三「考える人」から小林秀雄の章を読む。今日本屋に並んでいた小林秀雄「作家の顔」(新潮文庫)のリニューアル版を思い出す。