スチャラカチャンたら、スチャラカチャン。


 今日の仕事の状況が昨日聞いていた様子とはずいぶん話が違っており、そのあおりでいろいろと仕事が増える。
 とりあえず、自分がやらなければならない仕事はすませてから退勤する。


 本屋で。

  • 『東京人』4月号

 特集“東京は坂の町”。とりあえず、77頁の堀江敏幸さんがもっているカバンをチェック。なるほど、革製の大きなカバンだな。肩ひも付きのこのサイズのカバンを肩から下げずに手に持っているというところに堀江さんのこだわりのようなものを感じる。

東京人 2007年 04月号 [雑誌]

東京人 2007年 04月号 [雑誌]


 帰りのバスで桂米朝「地獄八景亡者戯」の昨日の続きを聞く。亡者たちはついに閻魔さまの前に突き出された。この続きはまた明日。


 帰宅して、『文學界』の小林信彦日本橋バビロン」の続きを少し読む。震災後に新築された小林氏が生れ育った家の様子をかなり詳細に描き出している。これまでもこのちょっと変わった昭和モダンな建物に関して氏はいろいろと文章化しているが、ここまで詳細に描き出したのは初めてだろうと思う。その詳細さ故にあまり文章にノっていけなかったため、雑誌を閉じる。


 マックを立ちあげると古書現世向井透史さんから昨日の目録注文にたいする返信メールが来ていた。結果は1勝2敗。その唯一の勝ちが「筑摩書房の三十年」であった。執筆したのは小説家の和田芳恵。この他に同じ和田芳恵の私家版「和田芳恵 自伝抄」を注文したのだが、こちらはハズレ。


 『東京人』をちらほらと眺める。やっぱり坂はいいなと思う。子供の頃育った場所が関東平野の中にあってもとくに平坦な町で、坂は人工に作ったものしかなかったのだ。そのため、将来は坂のある町に住みたいと思っていた。それが、坂の多い横浜に就職が決まり、毎日駅から職場までの坂道を上ったり下りたりする生活をしている。望んでいたことなのでまったく苦にはならない。落語「愛宕山」の幇間イッパチのように「スチャラカチャンたら、スチャラカチャン」と鼻歌まじりに楽しく通っている