休日出張で平塚へ。
横浜で降っていた雨が、平塚では眩い陽光に変わっていたので驚く。
大汗をかいて仕事を終え、平塚駅前のブックオフに寄り道。105円棚から。
- F・ニェズナンスキイ「犯罪の大地」(中公文庫)
- F・ニェズナンスキイ「赤い狼」(中公文庫)
- アンリ・トロワイア「イヴァン雷帝」(中公文庫)
- 関川夏央「二葉亭四迷の明治四十一年」(文春文庫)
- 朝日新聞社編「日本百年写真館2」(朝日文庫)
「日本百年写真館2」は明治から昭和にかけての写真を多数収めている。東京に比べあまり見たことのない明治の大阪の写真、関東大震災時の被災者たちが撮ったスナップ、昭和28年のカバヤキャラメルのカバの姿をした宣伝カー(怖い!)などなど興味深いものが多い。「1」の方も見たかったが、棚になかった。
平塚と言えば萬葉堂ということで店の前に行くがシャッターが下りている。日曜は休みだったか。
横浜までの車中で「文学部をめぐる病い」を読み進めようとするが、寝不足から寝てしまう。
地元の本屋で。
『ku:nel』は“庭のおくりもの”。花、庭、緑が盛りだくさんでガーデニング好きの人にはたまらないんじゃないかな。
本のページも“植物を愛する人が薦める本”として8人の人が4、5冊ずつ本をあげている。その中の一人が倉敷蟲文庫の田中美穂さん。5冊のうちの1冊が「校庭のコケ」。“校庭の”というところがいいですね。
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帰りのバスではアン・サリー「こころうた」を聴きながら。
バス停前のコンビニで買物を済ませ、外に出る。イヤホンからアン嬢作詞作曲の「手と手」が流れてくる。
《歩いて帰ろう 夕焼けの道
つないだ手と手 はなさぬように》
見上げる空は薄い夕焼け。残念ながら手にしているのはコンビニ袋。
空には明るい半月がかかっている。そこに翼の先端を明滅させながら旅客機がかすめて飛んでいく。昨日この時間に成田を飛び立っていった海外出張の同僚のことを思う。
帰宅して『週刊読書人』の特集“上半期の収穫から”に目を通す。印象に残った本として4人が四方田犬彦「先生とわたし」をあげている。最多得票だろう。
『ku:nel』の“ゴンチチのふたりに聞いた。寝苦しい夜に安眠を約束する音。”のコーナーでアン嬢と共演したチチ松村氏が彼女の「デイ・ドリーム」をあげ、《アン・サリーさんの声はね、毛布みたいなものですよ。熟睡できます。》と言っている。
僕は「ムーン・ダンス」の方をとる。安眠できます。
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