読みかけ本を探せ。


 今日も平塚へ。

 このところ読んでいた司馬遼太郎項羽と劉邦(下)」(新潮文庫)を持って行く。日差しは強いが日蔭にいるとひんやりと涼しい。秋の気候だ。


 仕事を終えてやっぱりブックオフへ寄ってしまう。昨日とおなじ単行本300円セールから。


 帰りの東海道線東横線で「項羽と劉邦」読了。次の司馬本はブックオフで6巻まで揃えた「坂の上の雲」だな。NHKのドラマも始まることだし。


 地元に戻り本屋へ。

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 今月の中公文庫の新刊から。『日本古書通信』に連載していた「藻塩草」から漱石関係の文章をまとめた同名の単行本に同じ『通信』に書かれた「文学・東京散歩」を加えた文庫オリジナル。この前に出た森銑三「落葉籠(上・下)」(中公文庫)やその前に出た森銑三「古人往来」、「風俗往来」といい、小出昌洋編集本はいい仕事をしているなあと思う。これからも中公のシブい肌色文庫路線を継続する小出編集本がたくさん出ますようにと祈る。


 帰宅後、坪内祐三「文庫本玉手箱」の続き。先ほど書名を挙げた「風俗往来」が登場する。きっと「漱石覚え書」も『週刊文春』の「文庫本を狙え!」で取り上げられることだろう。


 今晩の時間指定にしておいた宅配便が届く。以前からCDショップを覗く度に探していたのだがなかなか見つからなかったこれをアマゾンで手に入れる。

Like Someone In Love

Like Someone In Love

 ライナーノートは菊地成孔氏。CDのライナーなのになぜか中身は菊地さんが出版の手助けをしたという南博「白鍵と黒鍵の間に―ピアニスト・エレジー銀座編―」(小学館)の紹介ばっかり。アルバムの出来もいいし、これは本も読むべきだなと思わせる文章だ。


 このアルバムをBGMに「文庫本玉手箱」も読み終えたので、次にどの読みかけ本を読もうか物色中。寝る前に見つけなきゃと思っていたら長嶋有「ねたあとに」を思い出す。