求むHG。

今日は仕事帰りに、地元の古本屋を流す。
サブカル系古本屋の100円棚で2冊。

2冊ともダブリなのだが、来年の一箱古本市に向けての仕入れのつもり。
この店はCDも置いているので棚を眺めていると、アン・サリー嬢のアルバムが揃っている。それらのアルバムに挟まれるように薄い紙ジャケットが見える。なんだろうと取り出してみるとこんなものが。

なんだ、これ。見たこともないぞ。どうやらマキシシングルらしい。裏面を見ると“NOT FOR SALE”の文字が。どうやら何かの特典用に製作された非売品のようだ。450円の値がついている。迷わずレジへ。
昔ながらの古本屋で1冊。

先日武田氏の「偽満洲国論」(中公文庫)を読み終えたばかりなので。
古本屋回りの途中で、地元に新しくベトナム料理の店がオープンしたことを知る。ちょうど夕食時でもあり、入ってみる。さもアジアンリゾートという感じの内装。お客もちらほらと入っている。知り合いにベトナム通の人がいて、その人に連れられ一時期ベトナム料理の店にちょくちょく行っていたことがあり、結構好きなのだ。
生春巻きと鶏肉のフォー(ベトナム風うどん)を頼む。生春巻きがすぐ来る。ちょっと嫌な予感。手に取ってみると春巻きの皮が少し乾燥しているような感触だ。どうやら作り置きをすぐに出してきたらしい。皮のもちっとした感じが消えている。続いてフォーを試してみる。ベトナム料理と言えば、魚醤のヌックマムが欠かせないのだが、スープを飲んでも魚醤の風味がほとんどしない。こんなのクリープを入れないコーヒーじゃないか。レイザーラモンHGを呼んできて「こんなのフォーじゃない。“フォー”」と叫ばせたい。値段も合計で1400円とちょっと高め。地元でベトナム料理が食べられると期待していただけに残念。
家に帰ると、まずはアン嬢のCDをプレイヤーに。あのサイモン&ガーファンクルの有名曲が、ゴスペルタッチで歌われている。バックに流れるオルガンの音が、教会でのライブであるかのような雰囲気を漂わす。ゆっくりと歌詞の語尾を筆でかすらせるように歌い上げて行く。あせらず、いそがず、バックの演奏もしっかりと聴かせながら8分31秒の曲が終わる。ごくろうさま。ありがとう。
ネットで検索してみると、このCDは2003年に同時発売された「デイ・ドリーム」と「ムーン・ダンス」の両方を買った者に配布された特典CDであったことがわかった。発売時に両方買っていたはずなのだが、アン嬢の歌に魅了されてしまい、どうやらCDの帯に書いてあったであろう説明を読み落としたらしい。しかし、こうして巡り会えてよかった。
今夜は、繰り返しこの曲を聴くことにしよう。