9時過ぎに起床。
寝床の中で「ニューオリンズ」(アーサー・ルービン監督 1947)を観る。ルイ・アームストロング、ビリー・ホリデイ、ウッディ・ハーマンが登場し、演奏や歌を聴かせてくれる。アン・サリー嬢がニューオリンズ災害復興チャリティで歌った「Do you know what it means to miss New Orleans?」がテーマソング的な扱いで登場する。ヒロインの白人女性(クラシックを学びながらもジャズに惹かれていく)がラストでも歌っているが、劇中サッチモをバックに歌うビリー・ホリデイが最高。彼女の歌をラストにしてほしかった。サッチモも若々しく躍動している。
昼過ぎに外出。クリーニング屋に寄ってから駅前へ。
マクドナルドでメガマックを食べようと決めて来たのだが、店の外まで人が並んでいるため本屋で時間調整する。
- 『ku:nel』vol.24
表紙の写真がいつも通りいい。僕はこの雑誌の写真が好きで買っているようなものだ。
再びマックに行き、短くなった列の最後尾に並ぶ。カウンター上のメガマックの写真に貼り紙がしてある。よく見ると“今日のメガマックの販売は終了しました”とあった。なんだ、売り切れか。それならここに用はないと吉野家で豚丼を食べる。
その後、ブックオフへ。
開高本は谷沢永一解説の文庫オリジナル。
山口本は嵐山光三郎解説で「畏友伊丹十三氏」や「色川武大さん」といった文章を含む。
「百年目」はミレニアム記念特別文庫としてのアンソロジー。安岡章太郎「河盛さんの本棚」、いかりや長介「荒井注よ」といった弔辞から蓮實重彦「世紀末の卒業生を送る東大総長の言葉」といった送辞まで入っている。ダブリ本。
藤原本は以前ブックオフで上巻だけ買ってあった。これで揃った。
歩いて家に戻る。この外出の間にiPodで聴いた落語は、三遊亭圓生「がまの油」、桂文楽「小言幸兵衛」、三笑亭可楽「三方一両損」、金原亭馬生「船徳」。船頭の徳さんが舟を石垣にくっ付けたところで家に着く。
帰宅後、加能作次郎「世の中へ|乳の匂い」(講談社文芸文庫)を読み始める。
『ほととぎす』に掲載された処女作「恭三の父」、自分の結婚がモデルとなっていると思われる「汽船」の2作を読んだ。「汽船」がいいな。海沿いの雪国に突然あらわれた汽船が春の訪れを告げる。春に浮き立つ村の人々の中で青年が寺の娘を嫁にもらう。祝儀に湧き立つ周囲とは別に青年の気持ちはどこか醒めたままだ。婚儀に関わる煩わしさを避けようと婚礼の次の朝に東京へと帰ろうとしている。新婚の2人を親族がとなりの町まで送っていく。春と祝儀の喜びがないまぜになって浮かれる見送りのものたちの生(性)への言祝ぎと行く末に不安を抱く青年を描きながら、ラストには美しい夜明けが待っている。
今日の4000番台。
- アーティスト: リー・モーガン,ウェイン・ショーター,グラント・グリーン,ハービー・ハンコック,レジー・ワークマン,ビリー・ヒギンズ
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2006/01/25
- メディア: CD
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アルバムタイトル通りリー・モーガンがハンコックやショーターを伴って新主流派的な新しいアプローチをしようと試みた意欲作と言われるのがこの4169番。
15分を超える表題作は確かにそれっぽいのだが、それ以外は思ったよりも肩に力は入っていない。ギターのグラント・グリーンの存在がどこか演奏をリラックスしたものにしているような気がする。
【お知らせ】
このブログを始めたのが平成17年1月21日。本日で2周年、3年目を迎えます。こんな日記でも読んでくださる方がいらっしゃるということが励みとなってなんとか2年間続けることができました。いつまで続けられるか分かりませんが、今後ともよろしくお願いいたします。
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ここで、昨年同様、心身のメンテナンスのためしばらくお休みをいただきます。2月中には再開いたしますので、もしよろしければまたお訪ねください。