志ん生風景。


 久し振りの雨の一日。


 仕事帰りに本屋へ。

 帯に《志ん生・幻の演目を初CD化! 「小僧とぼた餅」「庭蟹」ほか「お直し」「疝気の虫」収録(64分)》とあったので、2000円で本1冊とCD1枚が買えるなら安いものだと購入する。この本は岡本氏が編集した「これが志ん生だ!」(全十一巻・三一書房)の月報からこれはというものをセレクトしてまとめた本だとのこと。美濃部美津子・金原亭馬生古今亭志ん朝といったお子さん方を始め、小さん・小南・圓歌といった師匠方、また永井啓夫先生の文章も入っている。


 クリーニング屋に寄って洗濯物を受け取ってから帰宅。
 先程買ってきた本からCDを取り出して、湯舟で半身浴をしながら聴く。
 最初の2つ「小僧とぼた餅」と「庭蟹」は小咄二題。他のところでも聴いたことのある頼朝公の骸骨の話が出てくる。頭がでかいので有名な頼朝公の骸骨が展示されているので見に行った客が、そのあまりの小ささに驚いて聞いてみると「これは子供の頃のもの」と答えられる。このシュールなおかしさがいいな。この小咄や粗忽長屋に出てくる世界、そこに広がる颯爽と歪んでいる風景が好きだ。


 風呂から上がり、昨日に続いて音楽を流しながら持ち帰り仕事を始める。なんだか疲れがたまっているらしく、ぼんやりしてしまうので持ち帰りの半分をやったところで本日は終了。


 BGMはこれ。

Milestones

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