作次郎と「ツキ」。


今日は一日マイクに向かってカードに書かれた内容を読み上げる仕事をする。風邪気味の体調と乾燥した室内に喉がもつか心配であったがなんとか乗り切る。


職場を出て本屋へ。

講談社文芸文庫の今月の新刊を入手。


CDショップで同僚とばったり。では一緒に夕食をとなって歩いていると通り過ぎようとした大戸屋の前で大学時代の友人が奥さんと並んで待っているのに出会う。なんとまあ、人と出くわす日であろうか。


同僚ととんかつ屋で食事をして帰る。


帰宅後、『本の雑誌』から坪内祐三さんと向井透史さんの連載を読む。坪内さんの読書日記の最後に金沢のリブロで探していた「加能作次郎集」(富来町立図書館)を見つけるというくだりが出てきた。今日買ってきた「世の中へ/乳の匂い」所収のうち3編がこの本を定本としている。これは単なる奇遇なのかな。
向井さんは古本の業者市で使われる業界用語「ツキ」について。入札金額が同じだったときの決め方を初めて知る。業者同士がジャンケンするわけでも○印のついた紙の入った封筒を取り合うわけでもないんですね。


相変わらず風邪気味。「個人的な愛国心」を読みながら寝ることにします。



今日の4000番台。

スモーク・スタック+4(紙ジャケット仕様)

スモーク・スタック+4(紙ジャケット仕様)


昨日に続きアンドリュー・ヒルのアルバムが4160番。前の4159番と連番であるのに、このアルバムが出たのは2年後なのだそうだ。それまで番号はあっても欠番状態であったらしい。このアルバムの目玉はツーベース。もちろん二塁打のことではなくて、ベーシストが2人いるということです。曲によって交代するのではなく、同じ曲の演奏に2人でベースを弾くのである。なんとも奇妙な編成であるのだが、演奏は別段奇を衒うこともなく、静かで落ち着いた印象だ。僕にはベースを2人にする意味や効果はよく分からない。それに玄人には受けても一般受けはしない試みだと思う。派手さはないし。そんなところが2年間の空白期を生んだのではないかな。