10時に職場を出て都内へ出張。出張先近くのフレッシュネスバーガーで昼食をとる。テリヤキチキンバーガーを頼んだが、やはりこれはモスの方が上か。寒かったのでホットチャイがありがたかった。
4時に終わる予定の出張が、3時半過ぎには終わる。ありがたい。すぐに地下鉄に乗り込み神保町へ。
すずらん通りの書肆アクセスに向かう。店の前のカゴに平成18年10月1日発行の「脇役しんぶん五 滝沢修」(ハマびん本舗)が置いてあったので貰う。これは持っていなかったはず。
店内に入ると人がぎっしり。さすがに最終日とあってはお客さんはひっきりなしのようだ。ここでの最後の買物となるため自分にとってのアクセスらしいものを選ぼうと以下を選択。
- 『HB』vol.2
- セミナーシリーズ鶴見俊輔と囲んで5「加藤典洋 創作は進歩するのか」(SURE)
- 『gris−gris』
- 庄野至「足立さんの古い革鞄」(編集工房ノア)
- 山本遺太郎「岡山の文学アルバム」(岡山文庫)
僕にとってのアクセスは、ミニコミを買う場所であり、編集工房ノアの本を買う場所であり、一度も買ったことがないが気になる岡山文庫が揃っている場所であるのだ。最初の3冊はミニコミとして、庄野本はノアから、最後は初岡山文庫として。
畠中さんは奥のようで声は聞こえるが姿が見えなかった。忙しいのは重々わかっているのでお会いせずに店を出る。
東京堂へ。名物の軍艦平台の前にいるとすぐ横に坪内祐三さんの姿が。その手には「東京の暴れん坊」。邪魔をしたくないので、すぐその場を離れる。
ふくろう店に移動すると坪内棚の前にはご本人がいて、補充をしている様子。さすがにその横で棚を見るわけにもいかず、店を出る。
三茶書房の前の300円棚から1冊。
これの2を先日ブックオフで入手済。1を探していたのだ。
コミガレに移動して物色しているとその前を畠中さんが通り過ぎていく。声をかけようと思ったのだが、その背中には疲れが滲み出ているように思えて思いとどまる。
神田伯刺西爾でひと休み。先程買った『HB』から畠中さんのインタビュー「団地妻になりたかった」を読む。聞き手は向井透史さん。読みでのある濃いインタビューだと思う。これを読んで、やはり一言畠中さんに声をかけておきたいと思い直す。
《大多数の人にとって「地方小の直営店」という意識はなくて、畠中さんがやっているのが「書肆アクセス」なんですよ。》
《いまの「書肆アクセス」は閉店になるんだけど、終わらないんですよ。畠中さんがいる限り。》
これらの向井さんの言葉に共感する。アクセスがなくなっても、アクセスらしいもの、畠中さんらしいものは是非残ってほしい。
閉店時間前に差し入れをすることに決め、まずは今日の目的のひとつであったブックダイバーでの古本市を覗きに行く。店内の一箱を覗いていると退屈男さんが登場。
木南文庫、嫌記箱、ふぉっくす舎、退屈文庫の箱から。常盤本は退屈男さんが値引きしてくれた。
退屈男さんとアクセスへ戻る。店の前にまで人があふれている。そこに畠中さんの姿が。声をかけて差し入れを渡し、少しお話しする。そこへY&Nさんやコウノさんが登場。また、店の前には取材と思われるテレビカメラがスタンバイしている。頃合いを見てアクセスを離れる。
日本特価書籍へ。
既刊の「路上」(河出文庫)は未読のため、読めば初ケルアック。全集物が売れない時代にあえて出す海外文学全集だけに応援したい気持ちになる。
帰りの車内は「東大生はどんな本を読んできたか」の続きを。