“なるもの”


久し振りの日曜日。ぐっすり寝て起きる。


風呂に入りながら三笑亭夢楽「寄合酒」と桂歌丸「質屋蔵」を聴く。


洗濯機を2度回す。ベランダでは干しきれず部屋の中にも洗濯物がぶら下がる。


昼過ぎまで読書。白川静孔子伝」を読む。


午後2時過ぎに出かける。隣りの駅で下車してブックオフを目指す。まずは腹ごしらえとモスバーガーに入り“匠味”という特製バーガーを食べる。デミグラスソースとしょうゆソースが付いてきて好みでかけて食べられるようになっている。交互にかけて楽しむ。


ブックオフで1時間ほど過ごす。

すべて105円棚から。
「大阪繁盛記」は1994年の新装・新訂版。版が大きく最初絵本かと思った。
ノーサイド』は生まれ変わる前のものなのであまり興味は惹かなかったのだが、創刊号ということで買っておく。カラーグラビアのページが“最後の文人貴族・吉田健一”だった。初めて見る写真がたくさんあり興味深い。まだ幼い頃に家族とともにロンドンのケンジントンガーデンの芝生の上にシートを敷いて食事をしている写真がいい。ナプキンを巻き、手にはナイフとフォークをもっているその姿にすでに“吉田健一なるもの”がいやおうなくあらわれていると感じる。


帰り道、歩いて職場に寄り、明日までに仕上げたい仕事の資料を持ち帰る。


本屋へ。

前者には堀切直人さんの向井透史「早稲田古本屋街」の書評が載っている。
後者は東川端さんのブログを読んで出ていることを思い出したので購入。井伏鱒二舟橋聖一井上靖水上勉の4氏を収録する。解説は坪内祐三さん。まさか僕がこの文庫の本を買うことになるとは思わなかった。1300円の値段を考えるともっと収録人数を増やしてほしい気がする。


帰宅後、堀切さんの書評と坪内さんの解説を読む。ともに適役といったところですね。坪内さんの解説を読んでいて積ん読本の大村彦次郎「文壇栄華物語」(筑摩書房)と未所持の「文壇挽歌物語」(同)を読まなくてはと思う。


夕食後、坪内祐三「『近代日本文学』の誕生」(PHP新書)を読む。『文學界』連載時には“吾八”名義であったので坪内テイストを殺した文章だと思っていたのだが、こうしてまとめて読んでみると“坪内祐三なるもの”がいやおうなくあらわれていることに気づく。


今日の4000番台。

バック・アット・ザ・チキン・シャック

バック・アット・ザ・チキン・シャック


ジミー・スミススタンリー・タレンタインケニー・バレルと共演した4117番。このメンバーの演奏だからジャケットのスミスになでられている犬のようにデレデレ状態になる。特にタレンタインのテナーに耳も垂れ下がってしまう感じ。


購入1。
【購入できる新刊数=1】