銀座・上野経由入谷行き。


昼過ぎに仕事が終わり、銀座へ。
グリルスイスでカツカレーを食べてから、映画「太陽」を観る。
なんとも不思議な映画。イッセー尾形さんによる一人芝居を観に行ったので彼が演じるあの人を観られただけで満足なのだが、なんともやっかいな仕事を引き受けたものだなと思う。


教文館でこれを買う。

単行本で持っているのだが、巻末に柳家小三治師匠へのインタビューが新たに加えられているため、それを目当てに購入。
ターリーズコーヒーに入ってそのインタビューを読む。小三治師匠の志ん朝師匠に対する何層にも重なった複雑な思いが伝わってきてとても興味深い。どちらのファンも必読のインタビュー。

その後、上野に寄る。上野古書のまちに初めて行く。
若い女性が入るのは抵抗があるだろうなという雰囲気の場所。記念にこの1冊を選ぶ。

映画監督の山本嘉次郎氏の未亡人による回想記。500円。


入谷へ行き、南陀楼綾繁さんと待ち合わせ。
台東区中央図書館近くのライブハウスでジャズピアニスト渋谷毅さんのライブを聴く。
お客は我々を入れて5人しかいない。これで、この店やっていけるのだろうかと心配になる。
その代わり、少人数の気軽さとくつろぎでジャズを堪能できるのは有り難い。
久し振りに、ジャズのライブを楽しんだ。
南陀楼さんに『彷書月刊』最新号をいただく。ありがとうございました。

日比谷線入谷駅南陀楼さんと別れ、地下鉄で帰る。
車中は今日の携帯本である小山清「落穂拾ひ・聖アンデルセン」(新潮文庫)を読む。
「聖アンデルセン」、「前途なほ」、「メフィスト」といった意匠の違う、それでいてどこか真っ直ぐな感じが共通する作品を楽しむ。「前途なほ」がいい。