仕事を終えて、本屋へ。
雑誌の棚に『ぐるり』２月号を見つける。荻原魚雷さんと南陀楼綾繁さんの連載を読むために買う。今月の新刊文庫の平台から小林信彦「名人 志ん生、そして志ん朝」（文春文庫）を購入。単行本の朝日選書を持っているのだがやっぱり買ってしまうな。
帰宅後、「特別な一日」から「わが書の来歴」を読む。山田稔さんの「スカトロジア」が桑原武夫教授のひと言から胚胎し、根を張り、芽を出し、そして本として纏まる様子が描かれている。自著に対する文章という照れもあるのか、この章の文体にはどこか軽口めいた軽妙さがあり、それがまた楽しいのだ。
