『ダ・ヴィンチ』購読。


咳は相変わらず。喉がやられて声が出にくくなっているのが困る。

仕事帰りの本屋で『ダ・ヴィンチ』3月号を購入。

帰宅して『ダ・ヴィンチ』別冊付録から伊藤理佐「りさ’ずばー」とグレゴリ青山「もっさい中学生」を読む。雑誌本体では呉智英「マンガ狂につける薬」に内澤旬子さんの「世界屠畜紀行」が取り上げられていた。

今日の「特別な一日」は「別れの手続き」を読む。胆嚢癌により53歳で亡くなった作家・中村昌義への思いを彼の小説のモデルとなった妹がやっている飲み屋を訪ねて行く過程の中で回想しつつ確かめていく様子が綴られている。中村氏の遺稿集の中に並んだ9つの追悼文、その中村氏の死を悼む同人誌の追悼号、それに掲載された妹さんが書いた追悼文、このようなたくさんの人の死に対する文章が溢れる「別れの手続き」そのものがまた中村昌義追悼文であるのだ。そんな死にあふれた文章を決して暗くすることのない山田さんの乾いたユーモアとでも呼ぶべき感覚を僕は信頼する。

週刊文春』の坪内祐三文庫本を狙え!」は加能作次郎「世の中へ|乳の匂い」(講談社文芸文庫)を取り上げている。宇野浩二「独断的作家論」(講談社文芸文庫)を本の山から探し出さなくては。