冷や奴、ゴマ。

本日はフリー。ゆっくりと起きる。
雨が降っているので、抱えている仕事をしながら部屋で過ごすことにしよう。


午前中は2時間ほどパソコンに向かっているうちに過ぎた。

コンビニで昼食と夕食を買ってくる。雨があがり、昨日の猛暑が嘘のように過ごしやすい。昼食を済ませたら、ブックオフまで散歩に行くことにする。


iPod古今亭志ん朝「三年目」を聴きながら歩いていく。
ブックオフの105円棚から。

最初の2冊はダブリ本。「るきさん」は友人にあげるために。「世界の喜劇人」はもう3、4冊持っているのだが、見かけると買ってしまうな。「日本の喜劇人」は近年増刷されたようだが、こちらはされていないと思う。
「夜明けの雷鳴」は先頃亡くなった吉村昭さんの小説。岡崎武志さんが解説をかいていることもあって探していたもの。
「夜明けのフロスト」は、クリスマスにちなんだミステリー短篇のアンソロジーウィングフィールドのフロストが入っているので購入。未訳である「Hard Frost」と「Winter Frost」の2長編も早く訳出してほしいものだ。
新書2冊は、ともに長山靖生氏のもの。自分と同世代(2歳年上)の歯科医である長山氏の文学関係の著作は、気が向くと買っているのだが、その他のジャンルのものは追い切れていなかったので、目についた2冊を購入してみる。


帰りはソニー・クラークを聴きながら。
帰宅して「夜明けの雷鳴」の解説を読む。箱館戦争において榎本軍に医師として参加し、敵味方の隔てなく医療を施した《博愛と義の人》である高松凌雲の生涯を描いたこの小説を岡崎さんは4つの楽章に分けて説明している。そして本編に対応するように解説そのものも4つのパートから構成されている。岡崎さんが気を入れて書いたというのがよく分かる。

机に向かい仕事をしようとするが、あちこちの本をひっくり返してつまみ読みしているだけでほとんど進まなかった。明後日の夜には京都入りするため、少しでも進めておきたいところなのだが。


今日の4000番台。

オープン・セサミ

オープン・セサミ


フレディ・ハバードブルーノートデビュー作にして初のリーダー作がこの4040番。ハバードのトランペットにピアノがマッコイ・タイナーとくれば、すでに新主流派の香りが立ちのぼっている。僕がハバードの姿を初めて見たのはたぶん20年近く前にテレビで放映したマウントフジ・ジャズフェスティバルの映像でだ。その時の彼はでっぷりとした中年男の貫禄をたたえ、ちょっと大儀そうにジャムセッションをこなしていた。それに対し、このアルバムの彼はまだ22歳。腕に自慢の若者が、新しい流れを見据えて溌剌とプレイしている。アルバム名の「OPEN SESAME」はもちろん「開け、ゴマ」のこと。
そういえば、偶然夕食は沖縄ソバとゴマをかけた冷や奴だった。