GWという名の日曜。

本日も職場は休み。こちらは仕事。
昼過ぎまで野外で過ごす。いやぁ、いい天気だな。


仕事を終えて、神保町へ。
書肆アクセスで、畠中さんに先日のお礼をごにょごにょと伝える。この前売切れていた「古本屋残酷物語」が補充されていた。

「古本デッサン帳」は持っているのだが、こちらはまだだったのでこの機会にと購入。目次の「佐野繁次郎のこと」、「『渡辺一夫敗戦日記』」に興味がそそられる。
『未来』5月号(道場親信さんによる「早稲田古本屋日録」の書評が掲載されている)を貰って店を出る。


東京堂、ふくろう店と覗いてから東京古書会館へ向かう。今日はグロリア会の2日目だ。途中のキッチンカロリーでオムライスを食べてから、会場入り。ひと回りするが何も買えず。すごすごと古書店街へ戻る。


タテキンを見てからコミガレへ。単行本の棚を眺めるが3冊揃わず。文庫本から1冊見つける。

  • 山口瞳「世相講談(下)」(角川文庫)

山口瞳「男性自身 木槿の花」を読むと向田邦子さんは山口さんの書いたものでは「世相講談」しか認めないと繰り返し言っていたらしい。それ以来気になっていたのだがなかなか「世相講談」にめぐり会わなかった。しかし、文庫の台を端から端まで探して見たが(上)は見当たらず。どこかで(上)だけ探さなければならない。


喫茶ぶらじるに入るが満員だったので、ラドリオに移動。アイスコーヒーと抹茶マフィンのセットを頼む。マフィンはレンジで温めるらしく、口に入れたフォークが熱く感じられるほどの温度であった。ちょっとやり過ぎだと思う。猫舌の人はこれじゃ食べられないんじゃないかな。


日本特価書籍で2冊選ぶ。今日買える新刊が3冊までなので、アクセスの分と合わせるとそれしか買えないのだ。

「いいなづけ」は、先日「ちんちん電車」を読了しているために保持していた河出文庫枠で購入。
ファウラー本は、近年のオースティン熱もあり、以前から買う気満々であった1冊。といっても本家のオースティン本もまだ「高慢と偏見」、「エマ」の2作品しか読んでいないのだが。この本をきっかけに他の作品も読んでみたいものだ。


やっておかなければならない仕事を思い出し、職場に寄る。2時間ほど働く。無事予定の作業を終了する。これで明日出勤しないで済みそうだ。GWもあと僅かなんてニュースキャスターが口にしているが、こちとら平日・土曜と働いて(木は除く)明日の日曜休むだけなのだから、GWという名のただの日曜じゃないか。やれやれ。


地元の本屋で『ダ・ヴィンチ』6月号を買ってから帰宅。
ポストに岡町高弥さんから談春独演会のチケットが届いていた。岡町さん、ありがとうございます。
ダ・ヴィンチ』で5月に出る文庫・新書リストの復習をする。やはり、ちくま文庫を筆頭に欲しい本がたくさんある当たり月だ。そのためにも、たくさん積ん読本を読まなくてはならない。


夜、今日も移動時間に読んでいた近藤史人「藤田嗣治『異邦人』の生涯」を読了する。買ってあった『芸術新潮』四月号(藤田嗣治特集)を時折眺めながら読んだので言及されている作品を具体的に確認することができ、興味深く楽しめた。様々な資料にあたり、多くの関係者にも取材をしているよい評伝なのだが、筆者が藤田嗣治側のスタンスで物事の善悪を語っているところがいくつか気になった。多くの誤解にさらされ、反藤田側から書かれた評伝しかもたなかった国際的な画家の姿を描くのためにはそういうスタンスにならざるを得ないのは分かるのだが、評伝の評価ポイントのひとつを筆者と対象人物との距離感においている僕にはちょっと不安な近さに感じられたのだ。もちろん、そこにこだわらなければいい評伝であることに間違いはない。


明日は、完全休日だ。天気もよろしくないようなので、家でいろいろやるつもり。


3冊買って1冊読んだ。

【購入できる新刊数=1】