皿皿皿と菊。


 昨日は知人がとってくれたチケットで巣鴨のスタジオフォーに立川志の輔独演会を聴きに行く。定員80人の志の輔師匠いわく「自分のやっている中で一番小さな会場」ですぐそこに現在の落語界を支えている大看板が落語を語っているのはまさに感動ものであった。これだけの観客数であれば当然ギャラも安いはずであるが、たっぷり「三方一両損」と「お菊の皿」の2席を熱演するそのサービス精神に頭が下がる。長いまくらと最後の噺を終えてからのトークと十分すぎるくらい笑わせてもらった。

 はねてから知人おすすめの地蔵通りのときわ食堂に入る。昔ながらのフツーの食堂なのにジャズがかかっているのがなんだか面白い。マグロも煮物もコロッケもおいしかった。




 今日はアレルギー性の目薬が切れたので5時過ぎに退勤して眼科へ。途中の本屋で買った北村薫宮部みゆき編「読んで『半七』!」(ちくま文庫)から「お文の魂」を読みつつ順番を待つ。呼ばれて最近の右目の状態を説明する。これまでより強めの目薬になるそうだ。

 せっかく早めにひけたのだからちょっとブックオフに寄りに行く。ちくま文庫と文春新書の面白そうなものを105円で数冊購入。


 帰宅後、昨日届いた「Monthly Takamitsu143」を読む。おお、「晩鮭亭日常」が出ているじゃないか。岡町さんも長野で一日2回も志の輔独演会に行っている。さすがだ。ここでも「お菊の皿」が高座にかけられている。最近の一押し噺なのかもしれない。
 また、「ゲバゲバ90分」DVDも推奨されている。大辻司郎のよさは僕も漠然と感じていたが、こうして指摘されるとそれがはっきりと確信に変わった。


 本屋で貰って来た『本の話』6月号を読んでいると、文藝春秋から6月に坪内祐三「文庫本玉手箱」が出ると書いてある。もちろん『週刊文春』の「文庫本を狙え!」をまとめた本だ。楽しみに待つとしよう。


 2日分の日記を書いたのでお菊のように明日は日記をお休みします。