こどもの日より古書が大事と思いたい。

本日も出勤し、昼過ぎまで仕事。
このまま帰宅してぐだぐだと一日が終わってしまうのがもったいないので駅から電車に乗る。
行き先は早稲田の古書現世。先日、目録で購入した本の代金を連休で郵便局がしまっているためまだ振り込めていないので払うついでにお邪魔しようというつもり。


早稲田駅を出ると、連休のためか人通りも少なめで、シャッターを下ろしている古本屋も目につく。古書現世に行く前に腹ごしらえ。担々麺の店に入る。冷やし白ごま担々麺と餃子を頼む。出てきた担々麺を食べても餃子が出てこないので、確認すると注文を伝えた女店員は「聞いていません」と首を振る。「えっ、さっき『餃子ですね』って復唱したじゃない」と心の中で呟きながら店を後にする。


古書現世では向井さんのお母さんが店番をされていた。仕事がらみの本を1冊選び、目録注文品の代金と合わせて清算する。1000円以下本の棚が充実しているなあと思う。持っていなかったら買っているよという本が多い。


東西線に乗って荻窪まで行く。ささま書店へ。

前者は店頭均一台、後者は店内から。最近均一本しか買っていなかったので、店内本を買うのは久し振り。なんだか申し訳ないよな気分。


西荻へ移動。
興居島屋からハートランドへ。ハートランドは棚貸しを辞めてしまったようで寂しい。その棚をチェックするのが楽しみだったし、状況が許せば自分でも棚を借りてみたいと思っていたのに。


ハートランドから音羽館のある路地へ入ると店頭に見覚えのある人影が。岡崎武志さんがお嬢さんと一緒に店頭均一台を前に立っているのだ。ご挨拶した後、すこし立ち話をする。音羽館店内でこの本を見つける。

新刊で、しかもサイン本。先日アクセスで売り切れており、300部しかない本なので入手困難かと思っていたのだが、ここにありましたか。即購入。


岡崎さんと別れ、信愛書店からにわとり文庫と回ってから帰る。帰りの車内で近藤史人「藤田嗣治『異邦人』の生涯」(講談社文庫)を読む。名前だけでその詳しい履歴を知らなかった画家のいろいろなことが分かって単純に面白い。今開催されている藤田嗣治展が画期的な催しであることを知る。やはり行っておくべきかな。こんな人間が多いから混むんだろうけど。


帰宅後、亀田兄弟のボクシング中継を観る。長男が2Rで快勝。それにしても強気な発言をしながらも、トレーナーである父親や観客に気を遣っている心優しい長男気質が滲み出ているその姿にちょっと痛々しい感じさえする。テレビ局やアナウンサーが盛り上げようとすればするほど、期待に応えようと無理しているのではないかという気になってしまう。


その後、「古本屋残酷物語」を一気に読了。面白い。奥さんと小さな男の子が出てくるところが昨日読んだ「帰りたくない!」を彷彿とさせるが、茶木家と違うのは、奥さんがダンナさんを責めたりせず、ほんわかとしたキャラクターで厳しい現実を救っていることだ。缶ミカンを食べながら金魚を思い出す奥さんって素敵だ。


今日は1冊かって1冊読んだため、結果として現状維持。
【購入できる新刊数=3】