揺るぎなきコスモス。

本日退勤後に職場の飲み会があり、それに参加する。
飲み会では、必ず泣く人が泣き、絡む人が絡み、セクハラする人がセクハラし、2次会に行く人が2次会に行く。なんで、飲み会というのはこんなに予定調和な世界なのだろう。日常の中でここまで揺るぎのないコスモスを僕は知らない。


明日の休日出張を考え、1次会で失礼したのだが、一緒に帰った同僚から誘われ、喫茶店で話をする。職場の人間の裏の顔について驚くべき事実を知らされる。困っている様子なので、そういう人間とは関わらないように忠告する。
この世には、何を言っても分からない、自分の行動を正義と信じて疑わないどうしようもない人間がいるのだ。どこか遠い地平線の向こうにいてくれればいいのだが、そういう人間に限って気がつくと身近なところに座っていたりするから人生は厄介だな。


帰宅後、『彷書月刊』の“岡崎武志古本劇場”から山本善行さんの文章を読む。これまで知らなかったお二人のエピソードが満載で楽しい。本が読みたくて大学卒業後、就職しないでアルバイト生活をするという姿になにやら感動を覚える。そこまでの熱を自分は持ったことがあっただろうか。岡崎さんが新天地を求めて東京に旅立つのを山本さんが見送るところで終わっている。東京と京都に別れ別れになった二人に何があり、そしてどのようなエピソードがお互いの距離をまた縮めたのかというその後が知りたい。こんな風に書くとまるで恋愛小説のようだけれど。


本日の携帯本は、池島信平「雑誌記者」(中公文庫)。ちょっと早いが、5月の中公文庫はこれ。


【購入できる新刊数=2】