黒い空間。

朝、雨の中を職場に行き、一日こつこつと仕事をする。結果は思わしくなくとも、ずりずりと先に進む。「今日はここまで、ここを過ぎず」と酒のボトルにダイヤモンドの指輪で線を引いていた刑事コロンボの犯人みたいに、仕事に区切りをつけて、退勤。


本屋へ。
棚差しされる前と思しき台車に積まれた山の中から1冊抜き取る。

昨日、読んだ「高座のそでから」の写真が良かったので、前から気になっていたこの本も小脇に抱える。

毎日かあさん3 背脂編    いろものさん

2冊を抱えてトンカツ屋へ入る。ロースカツ定食を待つ間に「毎日かあさん」を読む。バカなことばかりする息子に対する西原かあさんのあきらめと喜びが素直に伝わってくる。息子を持つ母親である友人に読んでもらいたくなる。
とりあえず、生きていくかと思わせるだけでもこの人の作品は意味がある。


帰宅後、「いろものさん」を読む。
いろものの方々の表情や存在感は言うまでもなく素晴らしいのだが、僕がこの人の写真を好きなのは、その空間の切り取り方が見事だからだ。照明に照らされた舞台をモノトーンで撮っていることもあり、芸人さんの脇に広がる黒い空間の存在が雄弁に何かを物語る。いろものと黒い空間を味わいつつ読了。


今日買ってきた2冊を今日読了したので、買える冊数はそのまま。

【購入できる新刊数=2】