雨かと思っていたら晴れていた。
朝ゆっくりでよかったので洗濯をする。ただ、午後からの雨がこわかったので室内干しにして家を出る。
今日の仕事は、夏に行ったイベントの収支決算と残金の返却のための準備。集めた参加費よりも大幅に安く実施出来たため、残金を頭割りにして参加者へ返金しなければならない。そのために札だけではなく、結構な量の100円玉、10円玉、5円玉、1円玉が必要となる。さて、どうしたものかと手元にある残金の札や500円玉を前にして思案する。銀行は遠い上に、両替には手数料がかかってしまうのが問題だ。まず、自分の財布や机の引き出しを探して、ありったけの硬貨を机の上に並べ、両替をする。こんな枚数では焼け石に水だ。もっと硬貨が欲しい。そうだ、職場にある自動販売機に500玉を入れて、なにも買わずに返金レバーを押したら100円玉になって返ってくるのではないか。よし、やってみようといさんで自販機コーナーに行ってみたが、最近の機械は僕などより数等頭がよく、500円玉は500円玉のまま帰って来た。仕方がないので自分の1000円札や500玉を出し、清涼飲料を買いまくる。後ひと月夏が続いても困らないくらいの水分補給の用意を整え、おつりでまた両替。さすがにこれ以上飲み物はいらない。こんどは職場の同僚を回り、両替をお願いして歩く。しかし、聞いてみるものだ。菓子箱一杯に詰まった1円玉と5円玉が出てきた。財布の中の小銭をこの箱にためていつかその金で美味しい料理を食べにいくのを楽しみにしているのだそうだ。いちばん手間がかかると思っていたこの2種類の硬貨が揃ったので先が見えた。
後は精算書と残金を宛名を書いた封筒に入れていく。順調に進み、あと4人分になった時に5円玉が4枚足りないことに気づく。さっきの菓子箱の同僚はすでに退勤しており、もう箱はない。10円玉2枚を握りしめまた同僚たちを回る。こんなに5円玉が愛おしく思えたのは初めてだ。
予定の仕事を終えて退勤。本屋へ。
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これまでこの人の本を買ったことがほとんどなかったのだが、帯と見返しの絵を武藤良子画伯が描いているとなれば買わずばなるまい(amazonの書影では帯は付いていない。残念だ。)。上巻はすでに買ってある。今日の昼に昨日もらった讃岐うどんを食べたのも何かの縁か。
帰宅して懸案であった宿題をやる。もう数ヶ月も前に友人に約束した定例の“本の宅配便”である。今回の希望は“小説”。これまでずうっとあれこれ考えていたのだが、結局いつも自分の好きな本を送ることになってしまうのだ。
というわけで以下の本を段ボールに詰めて送る。
- 上林暁 「星を撒いた街」(夏葉社)
- 豊川健次編「野呂邦暢短篇選 白桃」(みすず書房)
- 木田隆文・他編 「ひたむきな人々」(龜鳴屋)
- 外山彰・他編「したむきな人々」(龜鳴屋)
- 佐藤泰志「海炭市叙景」(小学館文庫)
- ジェイン・オースティン「ノーサンガー・アビー」(ちくま文庫)
- 嵐山光三郎「ざぶん」(講談社文庫)
- 北村薫・宮部みゆき編「とっておき短編集」(ちくま文庫)
- 宗谷真爾「インド・東南アジア紀行」(中公文庫)
- 田中阿里子「インドネシア大好き ガルーダの島々」(徳間文庫)
- 西原理恵子「毎日かあさん8 いがいが反抗期編」(毎日新聞社)
これらの本の他に、先日途中からしか観られなかったという英国BBCのドラマ「シャーロック」第2回「The Blind banker」のDVDとアン・サリー「fo:rest」のCDを入れた。やっぱり結局自分の好きな物ばかりだ。
宿題を溜めた小学生のように8月の最終日に駆け込みで終わらせた感じ。