未来予想図。

退勤後、神田須田町に向かう。そこに転勤していった同僚の親族が経営する美味しい鳥料理屋があり、今日はその同僚を囲んだ飲み会があるのだ。
移動の車中は、草森紳一「随筆 本が崩れる」(文春新書)を読む。風呂場以外、脱衣所に至るまで本で埋め尽くされた草森氏の部屋の様子がすさまじい。本の雪崩によって風呂場へと閉じ込められる様子は、他人事とは思えない。後20年もすれば、自分も独り本にふさがれた小部屋で死んでいくのではないかと想像してしまう。そのような状態になっても、慌てず騒がず、そこにあった本に読み耽ってしまう氏の腹の据わり方に脱帽する。
店に着くと、すでに宴会は始まっていた。お任せの串ものが次々と皿に置かれていく。遅れた時間を取り戻すかのように、来たものに皿を温めさせることなく、口に運ぶ。美味し。〆はこの店の売りであるそぼろ丼。たまらなく美味。お腹いっぱいだと言う同僚の分も貰い他の数人とで分ける。満腹で満足。
12時過ぎに地元駅に到着する。タクシー乗り場は長蛇の列。深夜バスはまだ当分来そうもない。歩くことに決定。ipodアン・サリー「ムーン・ダンス」を聴きながらだらだら坂を登っていく。
明日は、午前中は休日出勤なのだが、午後からフリーになるので、神田の古本祭を覗いてみるつもりだ。その後、銀座に出てアン嬢が登場する無料ライブを観に行く予定。