神保町浴。


 今日は、朝イチの仕事を職場で済ませた後、出張へ。この出張仕事が思いのほか早く終わったため、はたと考えた。もう今日は職場へ戻る義務はないのだが、やっておきたい仕事を残しているため戻らなくてはならない。でも、このまますぐ帰るのも癪なので、軽く神保町浴でもしてこようと電車に乗る。


 さぼうる2のナポリタンで昼食をと思ったのだが、入口で相席になりますと言われ諦める。図体のでかい僕があのさぼうるの狭いテーブル席に見ず知らずの人と詰め込まれるのはちょっと気が進まない。
 すずらん通りに出ると、キッチン南海前に列がない。久し振りにここのカツカレーにしようと中に入ると、「テーブル席で相席です」と言われる。カウンターじゃないんだ。2店連続でスルーできるほど空腹に我慢強くないため、入って御馴染みのコールタール色をしたカレーを食べる。ただでさえ20度以上の初夏の気候なのに、そのうえカレーまで食べるのだから、後頭部から汗がしたたる。


 先日湯河原の足湯で買った“独歩の湯”タオルで汗を拭いてから書肆アクセスへ。
 店内では“石田千が選んだアクセスの二十冊”フェアを開催中。フェアの本ではなく、石田さんが選ばなかった石田さんの本などを買う。

 「ほっぺん」はサイン本。「屋上」は石田さんが「屋上がえり」(筑摩書房)でコンビを組んだ写真家の作品集。解説を石田さんが書いている。


 いつものコースをサクッと回る。コミガレにグラシン紙がかかった文庫本が大量に並んでいる。いつもは単行本中心のこの場所が文庫中心に変わっていた。
 3冊選ぶ。

 結果的に、シブいおじさん随筆をセレクトした格好になる。


 神田伯刺西爾でブレイク。冷やしブレンドとシフォンケーキを注文する。ここのシフォンケーキは人気があるらしく、ここ何回かは売切れていて食べられなかったのだ。久々に食べたが、やはりなんとも言えない食感がいい。
 携帯本の「映画をたずねて 井上ひさし対談集」(ちくま文庫)を読了。愛用の旅猫雑貨店で買った酒袋ブックカバーをつけかえて宇野信夫「はなし帖」を読み始める。言葉に関わるゴシップ集で面白い。


 職場へ戻り、夜まで仕事。神保町浴でリフレッシュしたので、結構がんばれた。メールで他の出張場所へ行っている同僚から、好結果を伝えてくる。よし、よし。


 地元のCDショップでアン・サリー嬢が参加しているこのアルバムを求める。

半音生活

半音生活


 帰宅後、「半音生活」を聴く。アン嬢が参加しているのは2曲目の「そばにいるから」と4曲目の「眉毛を書かれた犬」の2つ。ともにチチ松村とのデュエットなのでアン・サリーファンとしてはちょっと物足りないかな。


 「ロング・グッドバイ」を数章読む。