『挫折』の読書史

仕事帰りに本屋で2冊。

4月の新刊である(下)が発売になっていたので、(上)と合わせて購入。解説を福田和也氏が書いている。「『挫折』の昭和史」でとりあげられている石原莞爾つながりによる人選のようだ。そういえば福田氏の「地ひらくー石原莞爾と昭和の夢(上・下)」(文春文庫) も積ん読のままである。他に山口本と関連する積ん読本というと、川崎賢子原田健一岡田桑三映像の世紀ーグラフィズム・プロパガンダ・科学映画」(平凡社)、川畑直道「原弘と「僕達の新活版術」活字・写真・印刷の一九三〇年代」(DNPグラフィックデザインアーカイブ)、多川精一「戦争のグラフィズム」(平凡ライブラリー)などがあり、現在読んでいる多川氏の「焼跡のグラフィズム」(平凡社新書)とともに興味深い作品たちなので一挙に読んでしまいたいのだが、一体いつそんな時間をまとめて取れるというのか疑問。他にも読みたい本は山ほどあるし、困ってしまう。
読みたい本と言えば、bk1の新刊予約のページを見ていたら気になる本を2冊発見。

前者は柴田さんによるアメリカ小説論。後者は丸谷氏のエッセイ集。ともに自家薬籠中のものだけに期待大。
こうしてまた計画は頓挫し、いたずらに本の山が増えていくだけなのだろうか。
岡田桑三 映像の世紀―グラフィズム・プロパガンダ・科学映画  原弘と「僕達の新活版術」―活字・写真・印刷の一九三〇年代  戦争のグラフィズム―『FRONT』を創った人々 (平凡社ライブラリー)