今日の音楽

仕事の関係で少し魯迅の小説や評伝などを読んでいたので今日はこのアルバム。

Sonny Rollins 「SONNY ROLLNS WITH THE MODERN JAZZ QUARTET」(PRESTGE)

何故かと言うと、「ON A SLOW BOAT TO CHINA」が入っているから。単なる中国繋がりです。
この歌を聴くたびに村上春樹氏の短編集「中国行きのスロウ・ボート」(講談社)を思い出す。この本に入っている「午後の最後の芝生」という短篇が大好きだった。今でも好きである。氏の短篇の中でもベストだと勝手に思っている。この作品のことを思い出すだけで、寒い夜にコタツに入っている状態でも真夏の太陽照りつける芝生の匂いが鼻の奥に感じられるし、ペットボトルの甜茶を飲んでいても薄暗い家のキッチンで食べる美味しいサンドイッチと紅茶(と記憶していたが原文に当たってみると出てこない)の味が口の中に広がってくるようだ。
Sonny Rollins With Mjq       中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)