年が明けた。
元日は風もなく、晴れた穏やかな日だった。例年通り、古今亭志ん朝「御慶」を朝風呂で聴く。おせち料理も雑煮もないが、これで正月気分になれる。テレビでニューイヤー駅伝を見て朝昼晩と食事を作って食べ、その片付けをしているうちに何となく1日が終わる。食料の買い足しに一度コンビニに行ったのが唯一の外出。その時、マンションの4階の廊下から富士山の一糸も纏わない姿を見る。御慶。
テレビに飽きると音楽を聴きながら読書。読みかけであったこれを読み終えた。
- 作者: 吉田豪
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2016/12/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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BGMはこれ。
- Art Blakey & The Jazz Messengers「At The Jazz Corner Of The World」(BLUENOTE)
- アーティスト: アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2009/09/16
- メディア: CD
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今日は朝から箱根駅伝を見る。駅伝を見るのは好きだが、選手の物語を聞かされるのは苦手。ただ、走らせてあげればいいのにといつも思う。
午後、箱根駅伝が終わったので昼食を食べに街へ降りていく。今朝まで4食自炊だったので他人の作ったものが食べたくなった。今日も富士がよく見える。
正月2日の駅ビルは思ったより空いていた。新春セールの無印も人はまばら。セール品の食器洗い用スポンジと半額のスニーカーを買った。
本屋で今年の本の初買い。
- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2016/12/10
- メディア: 単行本
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全集コーナーもない地元書店に漱石全集が棚差しされていようとは思ってもみなかった。既に新書版の漱石全集と初出本文をベースにして出された平成版の全集を持っている身としては新たな全集を揃えようなどという気は毛頭ない。ただ、昨年の漱石没後100年に関する色々なイベントやテレビドラマ(「漱石の妻」NHK)などによって久しぶりに「吾輩は猫である」を読み返してみたくなったことと、20年以上前になるが毎年正月の帰省時に漱石全集を1冊持って行って読んでいたことを思い出し、今年の1冊目にすることにしたのだ。
いつもは入口前に順番待ちの列ができている大戸屋も空席の方が多い。商売的にはよろしくないのだろうが、僕としてはこの方がうれしい。いつもの鶏と野菜の黒酢あん定食を頼む。食事が来るまで携帯本の遠藤哲夫「理解フノー」(港の人)を読む。小さくて薄い本なので、こういったちょっとした待ち時間にさっと出してちょこっと読んで料理が来たらすっとしまえる。ちょうどいい。
- 作者: 遠藤哲夫,田口順二
- 出版社/メーカー: 港の人
- 発売日: 2016/09/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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帰宅して、先日スキャナーで取り込んだ昔職場の出版物に書いた自分の文章をワード文書に直す作業に没頭する。漢字の誤変換や文章の脱落や余計なスペースを直すのに思いの外手間取った。なぜ、こんなことをしているかというと、今年の自分自身への課題として今から20年前の1997年に職場の海外研修で一月ほどイギリスに滞在した時につけていた日記をリライトして(そのままでは意味の通る文章にならない)別ブログとしてやっていこうと考えているから。自分としてはほぼ最初の海外渡航であり、色々と思い出深い体験であったため、いつか文章としてまとめておきたいと思っていた。そこに新しい「漱石全集」と英国BBCでこの正月にドラマ「SHERLOCK」シーズン4の放映が重なり、これは丁度いい機会だなと考えた次第。とりあえず、リライトする必要のない、職場の会報等に書いた2つの文章をプロローグとエピローグとしてブログ「漱石の倫敦、ホームズのLondon。」(http://d.hatena.ne.jp/vanjacketei+johnwatson/)にアップしてみました。この題名にした理由はプロローグを読んでもらえればご理解いただけるかと思います。実際に日記に出てくるのは漱石関係ばかりでホームズ関係はほとんど出てくることはないのだけれど。ただ、ロンドンを歩きながら絶えず、ここがシャーロック・ホームズの舞台となったロンドンかという高揚感を抱いて過ごしていたのは紛れもない事実なのだ。
ほとんど自分のためのブログなのですが、もし興味がおありならたまに覗いてみてください。この「晩鮭亭日常」以上に不定期更新になるはずです。
夕食は「土井善晴の和食」アプリで知った小松菜の味噌汁と小松菜とベーコンの炒め物を作って食べる。
明日は職場に行かなければならない。「孤独のグルメ」新春スペシャルを観てから寝よう。
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。