するめは恥だが役に立つ。


 夜、職場で仕事をしていて空腹を覚える。机の引き出しを漁ってみるが、出てきたのはコンビニでおつまみ系の所に置いてある“焼きするめげそ”だけだった。もちろん、職場でアルコールを飲んだりはしない。これは以前に同僚から貰った謎の差し入れなのだ。仕方ないと袋を破くと、醤油をかけて焼いたゲゾの匂いが周囲に漂う。慌てて手頃な大きさに裂いて口にいれ、残りを素早くティッシュでくるむ。固いイカを唾液で柔くしながら噛んでいたら「ガキッ」と音がして、小さな歯の詰め物が取れた。空腹の代償は高い。嫌だが近々歯医者に行かねばなるまい。



 退勤後、本屋へ。2冊購入。


ザ、コラム

ザ、コラム



 ともに愛聴しているラジオ「たまむすび」のレギュラー陣。月曜日の小田島さんに火曜日の町山さんのそれぞれの新刊がそれぞれの曜日に番組内で紹介されていたので、今日本屋で入手した次第。「ザ、コラム」の方は“コラム”らしく1編が短いから、枕本に良さそう。


 2冊を持って駅ビルの大戸屋で夕食。この店での定番メニュー“鶏と野菜の黒酢あん定食”を頼む。食事が来るまでに2冊の“はじめに”を読み終わる。
 テーブルに置かれた“鶏と野菜の黒酢あん”を見て「おっ」と思う。前に食べた時より明らかに野菜の量が少ない。やはり今野菜は高いのだな。このメニューは時と場合によって野菜の量にそれなりの差があると感じている。つまり僕にとっては野菜の物価を教えてくれるメニューと言える。貴重な野菜を残さず食べた。