先週、先々週と日曜日に休日出張が入っていたので今日は3週間ぶりの休日になる。
この間、目白のブックギャラリーポポタムで行われた“武藤良子虫干し展”の最終日にどうにか間に合い、最終日のイベント“雨傘”を聴き、大好きな茄子の絵を買って帰ってきたのが唯一とも言える息抜きだった。
ただひたすら職場や出張先へ向かう日々を送っていると、自分は何のために働いているのだろうとふと疑問に思う瞬間があり、もちろん食べて住んで生きて行くためではあるのだが、養わなければならない扶養家族を持たない現在、それではなぜ生きているのかと問うてみると、とりあえず頭に浮かぶのは「本を買うため」という言葉だ。
「本を読むため」とならないのは、目先の仕事に追われ振り回されている日々の中で本を読む余裕と気力を維持するのが難しく、また慢性的な寝不足状態のため本を読み始めると数分も持たずまぶたが閉じてしまうからほとんど読めないのだ。
ということでただ仕事帰りに本屋により、本や雑誌を買って帰り、積ん読以上読書未満というようなパラパラ見をして床につく日々を送っている。
この数週間で買った本や雑誌は例えば、
- 木皿泉「木皿食堂」(双葉社)
- 増田和子「カコちゃんが語る植田正治の写真と生活」(平凡社)
- 日暮雅通「シャーロッキアン翻訳家 最初の挨拶」(原書房)
- 小谷野敦「川端康成伝 双面の人」(中央公論新社)
- 『文藝別冊 総特集山田太一』(河出書房新社)
- 『ユリイカ 特集山口昌男』(青土社)
- 『芸術新潮 特集夏目漱石の眼』(新潮社)
などなど。
昨日も帰り道の本屋で本と雑誌。
- 作者: 亀和田武
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/04/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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BRUTUS (ブルータス) 2013年 6/15号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2013/06/01
- メディア: 雑誌
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帰宅後、早速『BRUTUS』をパラパラすると、右に古書往来座の瀬戸さん、左に蟲文庫の田中さんの立ち姿という見開きページを見つけて思わず「あっ」と声が出てしまう。これだけでもページを開いた意味があるよ。楽しい。長く本を読めないという北鎌倉の古書店勤務のバイト男子のような状態であるため『文藝別冊 総特集山田太一』から山田太一×木皿泉の対談だけつまみ読みして寝る。
今日は、午前中は洗濯、入浴、そしてテレビを観ながらグダグタし、昼過ぎにクリーニング屋へ溜まったワイシャツを出してから外出。
電車で数駅先の焙煎の店でコーヒー豆を買い、一駅戻って知人(男性)のパン屋へ。ひと月以上ご無沙汰だったのでしばらく知人と話をする。バゲットその他を買って店を後にし、あゆみブックスに寄って前から気になっていた大判の本を購入。
- 作者: 山口晃
- 出版社/メーカー: 青幻舎
- 発売日: 2012/12/03
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 1人 クリック: 9回
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この春に横浜そごうで“山口晃展”をやっていて近場だからいつでも見に行けると気安く思っている内に会期が終わってしまい、行けなかった悔しさを紛らす意味も込めて手元に置いておく。
地元に戻り、駅ビルの家電量販店へ。
2週間ほど前から自宅のブルーレイレコーダーが壊れ、内蔵ハードディスクに番組録画ができなくなった。もちろん、録画したものを観ることも、DVDを鑑賞することもできなくなってしまった。これでは困るのである。「あまちゃん」も「めしばな刑事タチバナ」も「鬼平犯科帳スペシャル」も「もやさま」もみんながエスパーのあの番組も松木安太郎が叫ぶサッカー日本代表戦も録画できないではないか。今の生活ではリアルタイムで観られないものがほとんどなのだ。
ということで新しいブルーレイレコーダーを買って帰る。箱から出して、コードをあれこれ繋げて準備完了。
観たくて発売直後に買ってあったのだが、機械の故障で観られなかったこのDVDをまずは視聴する。
- 作者: P・G・ウッドハウス,森村たまき
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2013/05/15
- メディア: ペーパーバック
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見始めてすぐに主役の2人(青年貴族とその執事)がヒュー・ローリーとスティーブン・フライであることに気づく(というか観るまでは知らなかったのだ)。この2人は僕にとってローワン・アトキンソンの最高傑作と思っている「ブラック・アダー」の共演者として印象づけられている。「ミスター・ビーン」のヒットの余波でVHSが出たこの傑作は、その後(日本では)DVD化されずに現在に至っている。VHSを持ってはいるのだが、いつかデジタル化してDVDに移し替えておこうと思いながら先送りにしているうちにVHS内蔵であった先代のブルーレイレコーダーが壊れてしまった今、それも難しくなった。今時VHS内蔵のレコーダーなんて作られてさえいないだろう。
「天才執事ジーヴス」の第1話を観たが、なかなかいい。やはりローリーのとぼけたアホ面演技がジーヴス役のフライの能面演技とのコントラストを作り出し、他愛のない話を面白くみせてくれる。この番組は4シーズン全23話が放映されたという。国書刊行会にはぜひ全話出してほしいものだと思う。