ハーフノート&ブレッド。


 夕方仕事を終えてひさしぶりに知人のパン屋まで歩いて行く。


 知人と話している間もパンを求める人たちが次々と来店し、店が順調であるということが分かり安心する。ライ麦パン、古代小麦のパン、ドライフルーツ入りのパンなどいろいろの物が並ぶ。フルサイズのものをどーんと買って帰りたいところだが、独り暮らしには量が多すぎるし、いろんな種類も買いたいのでハーフサイズのものを数点買った。


 年配の女性が「ワインに合うパンってどれかしら?」と知人に難しい質問を始めたのを潮時に店を出る。


 近くにあるブックオフをのぞき、新書と文庫を1冊ずつ選んでから、モスバーガーへ。好物のテリヤキバーガーとテリヤキチキンを頬張りながら、携帯本の又吉直樹「第2図書係補佐」(幻冬舎よしもと文庫)を読む。


第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)

第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)



 表紙の写真の本棚は著者の部屋のものだろうか。並んでいる本が「第2図書係補佐」で触れられている本と同じ方向の物が多いことを考えると多分そうであろう。それにしても、純文学、エンタメ、ミステリーと幅広くよく読んでいるなあ。文章も達者だし。ただ、書評集と思って読むと肩すかしをくうかもしれない。内容はほとんどその本に関わるテーマで語った自分エッセイ。それが充分面白いし、それぞれ最後に少しだけ出てくる本についての言及も本好きの思いをしっかりと伝えていて好感が持てる。



 新刊書店にも寄る。ここで平積みになっていたこのコミックスの1巻と2巻を買う。

グラゼニ (1)

グラゼニ (1)

グラゼニ(2) (モーニング KC)

グラゼニ(2) (モーニング KC)

 NEGIさんオススメで宝島社の「このマンガがすごい!」第2位とくればちょっと読んでみるかと食指が動いた。第3巻も出ているが平台にはなかったので、読んでみて面白ければ地元で明日買おうと決める。


 また、これも一緒にレジへ。


昼のセント酒

昼のセント酒

 先週からテレビ東京で放映が始まった実写ドラマ版「孤独のグルメ」が予想以上に面白く、また本編が終わると原作の久住さんがドラマに出てきた実在の店で酒を飲み料理を食べるというコーナーもほんわかとよく、その久住さんが銭湯と酒場について書いた街歩きエッセイとあればやはり読みたい。



 地元に戻り、CDショップを覗き、999円の限定廉価版で再発されたこのアルバムを買って帰る。


ハーフノートの夜

ハーフノートの夜

 ふたりの同楽器奏者(テナーサックス)の双頭リーダーものはあまり得意ではないのだが、片方が好きなズート・シムズであり、ドラムが昨年亡くなったポール・モチアンビル・エバンス・トリオでも有名)なのでやっぱり聴きたくなる。


 明日は、久しぶりの休みなので買って来たハーフのパンを1人で食べながら、2人でリーダーをつとめる「ハーフノートの夜」を聴くことにしよう。


 帰宅後、「グラゼニ」の1・2巻を一挙に読了。プロ野球の世界を中堅のぱっとしない中継ぎ投手を主人公に置き、年俸という側面から描くというアイデアが秀逸。面白い。明日、3巻を買うことが決定。