投票のため丘をくだる。


 休日出勤。日曜は職場の周りの店も休みになってしまうため、通勤途中のコンビニで朝昼2食を買っていく。


 今日はとりあえず責任者として職場にいればいいという状況なので、机に向い自分の仕事をマイペースで進める。


 仕事に飽きると、備え付けの新聞各紙をめくって読書欄のチェックをする。朝日新聞の読書欄に“書肆アクセス閉店”の記事が載っていた。そこには具体的な収益減収の金額が提示されるとともに(「四谷書房日録」が紹介してくれています)、11月17日という閉店日が明記されていた。今更ながら本当に閉店するんだなと実感する。


 コンビニで買ってきた野菜の煮物とゴーヤチャンプルをおかずにおにぎりを食べる。その後、今日の携帯本である池澤夏樹「ハワイイ紀行」(新潮文庫)を少し読む。1週間後に迫った海外出張の後半がハワイ(イ)になるための予習のつもり。新刊で買って積ん読本になっていたこの本がやっと日の目を見る日が来たのだ。あとがきを読むと末尾に《二〇〇〇年七月 ヴァンクーヴァー》とあるではないか。ハワイの前に行く出張場所がカナダ・バンクーバーなのでその偶然に驚く。


 退勤して本屋へ。ひさしぶりにこの雑誌を買う。

  • 『PAPER SKY』no.22

 Hawaii特集号。以前買っていた頃はすべての記事に英文が併記されていたのだが、今は柴田元幸訳のウイリアムサローヤンの短篇「ハンフォード行き」にのみ英文が寄り添っている。
 それにしてもハワイ関係雑誌の多いこと。京都と旅行系雑誌棚の勢力を二分している感じ。この夏は京都に行けず、出張でハワイに行く己の姿を思い浮かべ、“時流に乗っている”という言葉に行き当たる。うれしくはないな。
 そう言えばこの雑誌の次号も京都特集だ。


 帰りに寄り道をするかたちで投票に行く。丘の上のバス停から谷底にある投票所の小学校へおり、日テレの出口調査員を横目に見ながら、また丘の上まで戻ってくる。痩せるんじゃないかと思うくらい汗をかいた。


 帰宅後、夕食を済ませてから机に向い2時間ほど仕事。その後、ひと休みのつもりでテレビをつけたら参院選挙特番をやっていてついついそのまま見続けてしまう。選挙に対する興味というより、学生時代、テスト前によくやった逃避行動ですね。


 今日はこれを聴いた。

ニュー・ビート・ボサ・ノヴァ Vol.1

ニュー・ビート・ボサ・ノヴァ Vol.1