地デジカ大家。


 今日も出張野外仕事。


 今日の携帯本は「久生十蘭短篇選」(岩波文庫)。読みかけで置いてあったものをカバンに入れて家を出る。

 駅に向かうバスに揺られていると携帯が鳴る。見知らぬ番号にそっと出ると母親からだ。なんと携帯を買ったのでかけてきたとのこと。車内なので二言三言で会話を終える。実家には正月以来帰っていない。もちろん、母親とも会ってない。この間志ん朝「おかめ団子」を聴いていたら、母親孝行の大根売りのセリフに心が痛んだ。日曜の朝に電話をしてくる母親の気持ちを思う。


 昨日と比べると涼しいので助かる。午後4時前に仕事終了。せっかく早く終わったのでいつものブックオフに寄ろうと思いながら横浜駅まで来ると東横線が人身事故で運行停止。別の迂回路線で地元へ戻る。いつものブックオフの駅は通らないので今日はおあずけ。


 地元の本屋へ。

  • 『yomyom』12号

yom yom (ヨムヨム) 2009年 10月号 [雑誌]

yom yom (ヨムヨム) 2009年 10月号 [雑誌]

 今回は黄色。特集は“誰もがすなる日記”。


 
 帰宅して、無地の白いTシャツ(下着とも言う)にイージーパンツの部屋着に着替えてくつろいでいるとチャイムが鳴る。ドアを開けると階下に住む大家さんが。ついに立ち退きを告げられるのかと緊張する。この春隣に住んでいた同僚が結婚のため出て行ってからこの2棟からなる借家には僕と大家さん家族しか住んでいない。僕がいなくなれば、建物を壊して新しい家に建て替えることも、賃貸をやめて大家さん一家がすべての部屋を広々と使うこともできるのであるから、このやたら本を溜め込んで床にダメージを与え続ける怪しげな一人暮らしの中年男の借家人の存在はただひたすら迷惑なものにしかなっていないのではないかと日々恐れて生きているのだ。


 「あの〜、××さんのテレビは地デジ対応ですか?」と大家さん。
 「いえ、まだアナログですが」と僕。
 「そうですか、ウチはもう地デジ対応のテレビにしましたので、××さんが地デジのテレビをお買いになったところでアンテナを変えたいと思います。変えてしまうとアナログテレビが見られなくなってしまうんですよ。ああ、お急ぎになる必要ありませんから、地デジになるのは2011年ですからね」
 「あ、そうですか。すみません、なるべく早めに買い替えますので」
 「いえいえ、では、よろしくお願いします」


 店立てではなかったが、ちょっとプレッシャーのかかる話にはなった。まだ、家のテレビは問題なく映るのでぎりぎりまではこれで行こうと思ったのだが、こうなるとそうのんびりもできないか。


 昨日から読み始めた草森紳一「本の読み方」を読了。翻訳ミステリーから中国古典籍まで草森さんの鬱蒼とした本の世界を楽しむ。

 その後は『yomyom』をつまみ読み。千野帽子「日記を読んで、くたくたになって眠る。」に塩山芳明「出版業界最底辺日記」(ちくま文庫)が取り上げられている。ガーリー系のイメージがある千野さんと塩山さんの組み合わせがツボ。その他、ほしよりこ「ヘビに巻かれて」、都築響一「本棚が、いらなくなる日」、川本三郎「君、ありし頃」を読んだ。