目が覚めたら10時半。久しぶりの快眠。しあわせ。
テレビをつけると「タイガー&ドラゴン」の再放送をやっている。今日は「出来心」の回。今になってみると、このメンバーってかなり豪華だよな。
ドア前に古書現世から目録で買った『sumus』創刊号が届いていた。
昼過ぎに神保町に向かって出発。携帯本は四方田犬彦「人間を守る読書」(文春新書)にする。
渋谷から半蔵門線に乗り換えると車内に蝶が入り込んでいる。乗客の頭の上をひらひらと飛び回る蝶の姿にしばし眼を奪われる。
神保町到着。まずは書肆アクセスへ。
『ぐるり』には畠中理恵子さんの「書肆アクセス、閉店に思うこと」が掲載されている。
その畠中さんと少しおしゃべり。今度の日曜(7日)に古書会館で行われるトークショーを聞きにいくことを楽しみにしているのだが、それが“書肆アクセス閉店”という話題であることに複雑な思いを抱く。
11月17日の閉店まであと何回来れるのだろう。
東京堂書店を覗く。レジ前に『ちくま』10月号があるのを見て、これを購入。
『文學界』に連載され、文藝春秋社から単行本が出ていたのに中公文庫か。なにがあったのだろう。
『ちくま』と『図書』の10月号を貰う。
丸香で昼食。釜たまに野菜天を頼む。今日のはあまりコシを感じなかった。
神田伯刺西爾で食後のコーヒー。オリジナルのベイクドチーズケーキに濃いめのブレンドがよく合う。
『くるり』の畠中さんの文章を読み、続いて『ちくま』から岡崎武志「女性古書店主列伝」の“ベルリンブックス 八木眞菜さん”の回を読む。ベルリンブックスは先年大阪に行った時、店の前まで行ったのだが、夏休みで閉店だったことを思い出す。
田村書店店頭(タテキン)で2冊。
ともに200円。前者には上司小剣「鱧の皮」が入っていたので。後者は箱入りの司修装幀が気に入ったので。
岩波ブックセンターや日本特価書籍を流してから早稲田へ。古書現世へ『sumus』の代金を払いにいくのだ。
途中の店の店頭から。
300円。
古書現世へ。向井さんと話をしていると『HB』の橋本さんが来店。初めてお会いする。
帰り際、向井さんから『記録』10月号を貰った。
帰宅後、今日の収穫をチェック。
堀切直人「書遥游」から向井さん、南陀楼さん、塩山さんの本の書評を拾い読み。
『記録』から塩山芳明さんの「奇書発掘」を読む。いくら健さんでも冬の網走で着流しは寒いよ。
「ごちそう帳」から上司小剣「鱧の皮」を。家出したダメ夫のことが忘れられない36歳の鰻屋の若女将の一日を描く味わい深い短篇。織田作之助の良質な短篇を思い起こさせる。