朝、職場へ向かっていると僕の前を通り過ぎて行った自転車に乗ったおじさんが、右腕をハンドルから放し、水平方向にサッと伸ばして気持ちよさそうに右折して行った。これは小学校の自転車教室で習った自転車に乗って曲がる時の合図ではないか。こんなことをやっている人を見たのは久しぶりだ。今、小学校では教えていないのではないだろうか。よく考えてみると片手運転を奨励するようなことを学校で教えるっていうのはどこからか横やりが入りそうな話だし。
職場でストレスチェックのシートをやらされる。この半年の月平均の残業を選ぶ項目があり、単純に計算したら100時間以上になった。これは一般の会社では多いのか、それとも少ないのか。僕の所属する業界ではこれがごく普通なのだが。去年もこれをやりながら同僚とこんなシートをやらされて自分の仕事環境を直視させられることが一番のストレスだと話したことを思い出す。
本日も4時間の残業を終えて退勤。本屋へ。新潮文庫の新刊が並んでいた。
- 作者: 庄野潤三
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/09/29
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- 作者: 椎根和
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庄野さんの訃報に合わせるように文庫の新刊が出たのだから思わず手が出た。「平凡パンチの三島由紀夫」は単行本が出た時から気になっていたのだが、やっぱりタイトルがうまい。
香川うどんの店でかま玉うどんを待ちながらさっき買った「けい子ちゃんのゆかた」をパラパラと読む。冒頭ですぐけい子ちゃんのハガキが読まれ、けい子ちゃんの母親であるあつ子ちゃんの手紙が引用される。ああ、庄野ワールドだなあ。ハーモニカ、小沼丹、ありがとう、いつもの言葉たち。