出張には荷が重い。


 先日、よく行くCDショップのモバイル会員の登録をした翌日から、携帯に迷惑メールがどかっと送られてくるようになってしまった。単なる偶然とは思えないのだが、どこかに個人情報が漏れているのだろうか。

 

 仕事を終えて夜9時近くに退勤。


 本屋へ。

説得 (ちくま文庫)

説得 (ちくま文庫)

源氏物語〈第1巻〉桐壺~賢木 (ちくま文庫)

源氏物語〈第1巻〉桐壺~賢木 (ちくま文庫)

 


 待っていた中野康司訳「説得」を入手。確か「エマ」の時も暮れに出たような記憶があり、オースティンを読むというと年の終わりだなあという印象を抱いてしまう。
 大塚訳「源氏」は全六巻で今月から刊行開始。第二巻が来月出て、第三巻以降は隔月刊となるらしい。大学時代から一度「源氏物語」を通して読んでみたいと思い続けてきたのだが、日本古典文学全集、谷崎源氏、与謝野源氏など何度か心が動いたのだがそのままになって現在にいたっている。原文重視の読みやすい逐語訳を目指し、「ひかりナビ」という解説ナビで必要事項を説明してくれるというこの本でついに重い腰を上げてみるかと買うことにした。頑張っているちくま文庫応援という意味を込めて。


 駅ビルのうどん屋で夕食。いつの間にかうどん半玉無料サービスが終了していてちょっと寂しい。『本の雑誌』から「坪内祐三の読書日記」と「古本屋セドロー君の午後」を読む。向井さんは月の湯からはじめ外市を経てわめぞの2年間を振り返る。この連載も終わると聞いた。残念だな。


 バスでは三遊亭鳳楽船徳」を聴く。


 ポストに『出版ダイジェスト 白水社の本棚』が入っていた。

 
 スーツから着替え、リラックスしたところで『白水社の本棚』からコラム「愛書狂」を読む。吉村達也「読書村の殺人」の話だ。あれ、この話はどこかで以前に。署名は(野)となっている。早速白水社のホームページで確認すると、やっぱり岡崎武志さんだった。すでに今回で3回目だ。過去2回は気付かずに読みすごしていたらしい。このコラム「愛書狂」は白水社のホームページ(http://www.hakusuisha.co.jp/)でも読めるようになっている。


 フロントページのエッセイは新井潤美さん。先ごろ「自負と偏見のイギリス文化」(岩波新書)というオースティン物を書かれた方。「説得」を読んでから読もうとこの新書も入手してある。まさにタイムリーだ。
 12月に1週間ほど海外出張に行く場所がイギリスの息のかかったところなので、「説得」とこの新書とできれば「オースティンの読書会」も持って行って読んで来れればいいなあと思っているのだが、これはちょっと荷が重いか。