山田太郎になりたい。

 朝、補充の品をカバンにつめて池袋へ。


 10時過ぎに古書往来座へ到着すると、すでに多くのみなさんが準備に入っていた。いそぎその列に加わる。


 今日もってきたビデオ(「流れる」・「鴛鴦歌合戦」)と本(小谷野敦「片思いの発見」・伊藤理佐「おんなの窓」・広瀬正「T型フォード殺人事件」)を追加。すこし棚が生き返った感じ。


 日曜日とあってお客さんの出足は鈍い。すぐに売れてしまうかと思ったビデオも手には取ってもらえるのだが、また元の場所に戻されてしまう。


 そんなことをしているうちにワメトーク準備の時間が迫る。その前に昼食をと明治通りをはさんで往来座の向かいにあるインドカレーの店にY&Nさんと行く。チキンカレーにナンのセットを注文。出てきたナンの大きさに驚く。焼きたてで手で触ると熱いくらい。カレーも美味しいのだが、いかんせんまったく辛さがない。辛いのはあまり得意ではないのだが、これじゃカレーを食べた気がしないよ。次に来る時は辛口を頼もうと決める。


 往来座の残留部隊を残してほとんどのメンバーがワメトークの準備のために会場に。僕は道案内の係のため途中の分かれ道のところに1時間ほど立つ。エプロンをした男が何もせずにぼんやり道に立っているのはかなり怪しげな状態なので、一般の通行客が不審そうに僕を見て通り過ぎていく。開演時間となったので会場へ戻る。


 それから2時間、荻原魚雷さんと浅生ハルミンさんによる「三重県人」トークを楽しむ。独特なキャラクターを持つ2人を司会の向井さんがどのようにさばいていくかも興味深いトークショーだった。特に前半のハルミンさんの小学校時代と魚雷さんの中学校時代の話がとても衝撃的で面白かった。時計が読めることがステイタスになる小学校ってすご過ぎる。大丈夫なのか三重県


 トークショーを終えて往来座へ帰る。自分の棚のビデオ2本はまだ売れ残ったままだ。この名作ビデオがレンタル料1回分とほぼ同じような金額で買えるのはお買い得だと自賛しているのだが、思うようには行かないな。そんな風に思っていると終了まで30分を切ったところで立て続けに売れてくれる。うれしい。終了時刻の5時が近づくに連れてお客さんの数がどんどん増えていく。この時間帯にけっこう残った本が売れた。結局、持ってきた本の約半数、50数冊が売れたことになる。ありがたいことです。
 打率5割というのはいい数字だと向井さんから言われるが、とりあえず持ってきた本は持ち帰りたくないので、10割とは言わないが、「ドカベン」の山田太郎並の打率(確か7割5分)にならないかな。


 みんなで往来座を通常の状態に戻してから、打ち上げ会場の北海道へ。昨日の白木屋とうって変わって静かだし、品物はすぐ出てくるし、料理は美味しいし言うことなし。

 ほぼメンバーが揃って会も盛り上がったところで向井さんから各人の売り上げ結果発表。伴健人商店は20,700円の売り上げ。前回に続き2万円代にのった。“朝晩bukubooks”の3人の売り上げ合計は《朝》さんの頑張りがあって約8万弱。しかし、鉄壁のチャンピオン古書現世の向井さんはついに大台にのって盤石だ。やはり今回もかなわず。


 次回は9月1日と2日。仕事の都合で往来座へは行けないものの、出品はする予定。今回以上に本の充実をはかり、まずは3万円台の売り上げを目指します。