冬市から外市へ。


 午前中は職場で仕事をし、午後は明日の仕事の準備で新横浜へ。野外の仕事のため吹きっさらし状態。しかも風がとてつもなく寒い。


 仕事を終え、とりあえず体を温めようとラーメン屋に入り、熱いラーメンをかきこんで一息つく。新横浜の駅ビルにある三省堂佐伯一麦芥川賞を取らなかった名作たち」(朝日新書)を買ってから池袋に向かう。


 池袋に到着するがあまりの寒さにこの状態で風の谷の往来座往来座とコンビニのあるマンションを隔てる道は風の通り道になっており、いつでも風が吹いている)で過ごすのは無茶だし、また明日の野外仕事にも必要だと考えて駅前のユニクロに飛び込むが、ズボンの下にはき込むヒーティックのアンダーウエアは売っていなかった。急いでセール中の西武冬市に突入し、セール品の中から遠赤外線のスキー用タイツを購入し、トイレの個室で装着完了。準備万端外市へ。


 辿り着いた往来座はやはり風の中にあった。向井さん、退屈男さん、NEGIさん、武藤さんなどなどみんなも凍えていた。風の谷はやはりことのほか風力が強く、なんとレジを背にして立っている伴健人商店とふぉっくす舎の本が入っている棚が風にあおられてレジ打ちしている岡島さんに向かって倒れたと聞く。恐ろしい風だ。


 冷たくて激しい風を恐れて伴健人商店の棚も見る気が起きない。文庫・新書200円均一の新春セールなので、金額よりも冊数を伸ばしたいと思っているのだが、売れた本の数を確認しようという気も起きなかった。


 地球温暖化という言葉さえ懐かしむ気持ちのまま8時を迎え、みなで撤収作業。


 撤収を終えて、歩いて雑司ヶ谷の「アミ」というお店へ。一見、普通の住宅にしか見えない、いやじっくりと見ても普通の住宅である家のごく普通の玄関で靴を脱ぎ(誰かが「おじゃまします」と言っていたがまさに知り合いのお宅に伺う時の状態である)、上がってすぐの左の部屋に入るとそこに居酒屋らしくテーブルが並んでいるという不思議な光景にしばしぼんやりしてしまう。


 自家製の梅酒(おかみさんの話だとアルコール度数が35度もあるとのこと)をちびちびやりながら、おいしい料理をパクパク食べる。ゴマだれにつけて食べる蒸し餃子が絶品だった。
 いつものように武藤さんがエンジン全開。明日外市に来る倉敷蟲文庫の田中さんをどう歓待しようかと心を砕く武藤さんは、砕きすぎて「コケましてカメでとうございます」や「ウエルカメ」などのあいさつの言葉をひねり出し、「みんなそのことをブログに書いた上で、明日必ず田中さんにこの挨拶をするように」と命令を発し始める。
 寒さから解放されたものの喜びに満ちたひと時を楽しみ、一足お先に宴を罷る。


 ここ数日の携帯本であった新井潤美自負と偏見のイギリス文化 J・オースティンの世界」(岩波新書)読了したので、今日外市で買った武藤さんのミニコミ「オ風呂ノ話」を少し読む。

 その他今日はふぉっくす舎から2冊購入した。