朝、バスの中で「姑獲鳥の夏5」を聴きながら職場へ。
退勤後、駅前の病院に寄る。これまで花粉症で眼科以外の医者にかかったことはなかったのだが、今年ついに首の周りまで赤くなってしまってたので仕方がない。診察室に入って都合1分も話していないのにたくさん薬を出して診療終わり。アレルギーの検査も何もなし。あまりにあっさりしているので肩すかしを食らったよう。
処方箋を持って病院近くの初めて入る薬局へ。ここで30分近く待たされる。薬代3,570円なり。あまりに待ち時間が長く、ソファーに座りながらうつらうつらしていたためか、薬局出口の小さな階段を最後に踏み外して道路に転倒する。我ながらぶざまな転びようであった。まるで、京極堂へ向かう目眩坂で倒れる関口巽になったようである。
帰りのバスでも「姑獲鳥の夏5」を聴く。ついに京極堂が憑き物落としに病院に乗り込み、関口巽がアレを発見するところで終わっている。これならあと1時間もあれば最後までいけるじゃないか。それはないよ。
帰宅後、相変わらず気分が乗らず、集中した読書ができない。そのため、借りて来た映画を観る。今日は稲垣浩監督「待ち伏せ」。三船敏郎、勝新太郎、中村錦之助、石原慎太郎、浅丘ルリ子という豪華メンバー。基本的には峠の茶屋の中でほとんどすべてが展開されるので、もう少し脚本が練れているといいのになあと思う。スターの中では中村錦之助が罪人を捕まえようとして怪我をした番所の役人役を好演。怪我をしている設定なので、カッコいい立ち回りもできず、やたらお上のご威光をかさに着るなさけない男をうまく演じていた。最後に見せ場があるのはやはりスターへの気遣いだろう。それにしても、三船敏郎は黒澤明「用心棒」「椿三十郎」の遺産でずいぶんと助かったのだろうと思う。本人にとってはうれしくないことかもしれないが。これが稲垣監督最後の劇場映画監督作品であることを知った。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2005/12/23
- メディア: DVD
- クリック: 23回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
すこし、読書欲が出てきたので、戸板康二「團十郎切腹事件」から「尊像紛失事件」を読む。続いて西村賢太「どうで死ぬ身の一踊り」(講談社)から「墓前生活」を少し読んだ。