朝、起きると体がぎくしゃくしており、喉も痛い。どうやら昨日の風呂がよくなかったのか、風邪をひいたらしい。
それでもいつものように朝風呂に入り、桂吉朝「愛宕山」を聴く。東京の「愛宕山」と細かい設定がいろいろと違う。それがまた面白い。
遅番なので、駅前の眼科に寄っていく。待合室で待たされ、診察室に入って待たされ、会計ができるまでまた待たされる。これから仕事がある身には、時間が気になってしょうがない。処方箋を貰って隣りの薬屋へ。
前にも書いたがこの薬屋は漢方も取り扱っているちょっとドラッグストアとは呼びにくいどっしりとした店構えなのだが、店内に流れているのは必ずジャズなのだ。今日はギターソロによる「デープ・イン・ア・ドリーム」。哀愁のメロディを聴きながら外へ出る。
銀行で家賃を振り込んでから職場へ。すでに足の関節がきしむように痛くなっている。頭がぼうっとしてしまう。これはインフルエンザかもしれない。室内でもマスクを着用して過ごす。
面倒な仕事を頼んでいた後輩の女の子が一生懸命やってくれているので、ねぎらおうと「しゃぼん玉ホリデー」のおかゆギャグの口調で「いつも、いつも済まないねぇ」と言ったら怪訝な顔をされてしまった。彼女は昭和50年代の生れなのだから、まあ当然なのだが。
退勤時間後、早目に同僚の車で入院中の先輩のお見舞いにいく。前回行ったときより、随分血色がよく、声にも力がある。僕らの前にもすでに数組の見舞客が来たらしく、読書家の先輩への本のプレゼントが置かれていた。負けじと僕もカバンの中に入っていた読みさしの「小川洋子対話集」を進呈する。入院した人の話を聞くと、病院のベッドでなかなか集中した読書をするのは難しいらしい。だったら、比較的気軽に読める対談本がちょうどよいと思ったのだ。
同僚の車で近くのコンビニまで送ってもらい、いろいろ食料等を買い込んで帰宅。
podcastsで「堀井憲一郎ずんずん落語」2月21日分を聴く。ゲストは立川談春師匠。鈴本の席亭が志ん生の襲名を誰かにさせることを考えているという話題から入り、いろいろあれこれと談春さんがしゃべっている。談春独演会の客は友だちがいないタイプが多く、休憩時間に隣りと談笑している人間は少なく、あんぱんを食べていたり、すぐ文庫本を開いたりする人間ばかりだという話に笑ってしまう。まさに、自分がそうだからね。
通常、15分のこのコーナーが今回は30分以上のロング・バージョンとなっている。これでは話したりないため次回からもゲスト出演するそうだ。楽しみ。
梅入りおかゆ(レトルト)で夕食を済ませ、薬を飲む。ギャグなど言わずに後は早寝するだけだ。