銀河鉄道途中下車。

実家で目覚める。
WBCを車内テレビで観ながら父親の墓参りに。さすがにお彼岸ということで霊園は人でごった返していた。
墓参り後、駅で降ろしてもらう。電車で北千住へ。
ここで下車してカンパネラ書房に行く。
前回来た時は、まだ開店時間前であったので中に入ることができなかった店だ。店内に入るとWBCのテレビの音が聴こえてくる。9回表に追加点を入れてどうやらこれでほぼ勝ちが見えた。最後まで聴きたいところだが、そうもいかず2冊買って出る。

ともに朝日新聞社の記者であった人のエッセイ集。会計する前に店主の方と常連さんの会話が耳に入る。この店の竹ノ塚支店を営業不振から来月いっぱいで閉めるという話題だ。「ミス古書」で《本店よりも広く、本の量も多い》とされている。それなら昨日よってくればよかったと思う。どうも最近古本屋で聞く話は暗い話が多い。
駅への途中にあるブックオフに寄る。105円棚から1冊。

同文庫の「十字街」も欲しいと思っているのだが、あまり見かけない。


駅に戻ると、東横線直通の菊名行きが出たばかり。次の菊名行きまでの時間で昼食をとる。日比谷線ホームの下にある店で“太郎焼セット”。オムそば(焼きそばを卵焼きでくるんである)とお好み焼きのセットだ。始発の菊名行きに乗り、のんびりと「あほらし屋の鐘が鳴る」を読みながら行く。単行本を古本で入手していたのだが、この文庫本には新しく追記がなされ、また単行本未収録であった文章も入っているためこちらで読むことにしたのだ。相変わらずフェミニズム系のスパイスを振りかけながらオヤジ族をやっつける様が面白い。後半の「女性雑誌探検隊」でもよく知らない女性誌の性格が分かって勉強になります。


地元の本屋でこの雑誌を入手。

久し振りにこの雑誌らしい写真の表紙だ。レジで『本の話』4月号を貰う。4月の文藝春秋の新刊をチェック。

などが気になる。
「書物の運命」は池内紀氏の息子の中東専門家による書評集。池内家にまだこんな隠し球があろうとは。
海野さんは、新刊ラッシュだなあ。


帰宅後、WBCでの日本優勝シーンをいろいろな番組で観る。結局我々はイチローにまんまとのせられてしまったようだ。とりあえず、王監督のうれしそうな顔が見られて満足。


今日のピアノトリオ。

前者は、ジャズメッセンジャーズでおなじみのボビー・ティモンズによる自作有名曲を前面に出したアルバム。「モーニン」、「ジズ・ヒア」といったファンキーごりごりの自作曲となぜか急にかわいくなってしまう「マイ・ファニー・バレンタイン」といったスタンダード曲とのギャップが面白い。
後者は、マイルスグループ繋がりの3人によるトリオ。マイルスの下ではケリーと直接の競演はなかったドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズの演奏が前面に出ている感じ。いい意味で落ち着かず、いろいろやってしまうジョーンズが楽しい。