売店のスペンサー。

朝から休日出張。雨は降っていないが、何やら肌寒い。
仕事の合間に、いつも行く売店に入るとやに店内がさっぱりしている。壁には“10月30日をもって閉店いたします”の張り紙が。今の仕事について以来この場所へ出張する度にここの長椅子に座り、本を読んだり居眠りしたりしていた居心地のいい場所であったのに残念。来初めの頃は当時ハマっていたロバート・B・パーカーのスペンサー・シリーズをよく読んだ。公園の一隅にあるこの場所に、ボストンの公園がよく出てくるこのネオ・ハードボイルド小説がしっくりきたからだ。あれから15年ほどが過ぎ、今日はここしばらくカバンの中に入れっぱなしだった立川談志「談志楽屋噺」(文春文庫)を読む。今度の土曜日も出張なのだが、空き時間にどこへ行けばよいのだろう。
仕事を終えて、バスで横浜駅へ出る。有隣堂で先日チェックした「京都読書空間」(光村推古書院)を購入。ビジュアル中心の本だが、京都のブックカフェや古本屋、それから図書館までいろいろと紹介されていて楽しい本だ。先日岡崎武志さんが日記で紹介していたバア「図書館」も載っている。店内には先日このブログに書いた鬼海弘雄「PERSONA」が飾ってあり、コルクボードには手書きのメニューが貼られていて“百鬼園先生好み 焼き油揚”とある。なんだか行ってみたくなった。おまささんのお友達が勤めているという祇園書房も紹介されている。昔の舞子さんたちを撮ったモノクロ写真を売っていることを掲載されている写真から知る。夏に行った時には気がつかなかった。
今日同僚と納豆の話をしたせいか、急に食べたくなり、コンビニで納豆と豆腐を買ってから帰宅。原則として外食以外は夕食に米を食べないことにしているので、納豆は豆腐で食べる。大きな丼に絹ごしを一丁入れ、それに山盛りのすりゴマとおかめ納豆を加え、味ぽんをかけてかき混ぜると出来上がり。見た目はよくないがけっこういけるのだ。ダイエットの必要がある時の夕食はこれが僕の定番となる。今日はダイエットのためではないので焼きそばと一緒にいただく。満足。
メールをチェックすると古書現世の向井さんから目録注文メールの返信が。2冊ともハズレだ。まあ、こんなこともあります。当たらなかったのはこれとこれ。

特に風間本は、昨日の「古書現世店番日記」に人気があると書いてあったので無理だろうなと思っていたのだが、もう1冊もダメだったか。内山完造氏は上海にあった内山書店の店主で魯迅をかくまったりした人。この本の存在は以前に「web読書手帖」で取り上げられていたのを読んで知ったのだ。確か岩波新書だったと記憶している。気長に古本屋回りで探してみよう。
夜、小林信彦東京少年」を少しずつ読み進める。以前に読んだ「冬の神話」(角川文庫)を思い出しながら。
初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)