一部屋古本市で、べけんや。

本日休日出勤。午前中で仕事を終え、根津へ向かう。
今日は南陀楼綾繁さんにお誘いを受けた「一部屋古本市inやなか」に来たのだ。
時間があるのでモスバーガーで昼食。その後、オヨヨ書林を覗いて「BOOKISH」4号(特集・海野弘が歩いたモダンシティー)を購入。そういえばまだこのバックナンバーを持っていなかったのだ。ついでに“不忍ブックストリートMAP”をもらい、南陀楼綾繁さんからのメールにあった道案内と照らし合わせながら、谷中の寺に囲まれた細い道を歩いていく。祝日とあって散策する人の姿も多い。また、外国人の姿も多く見かける。
約束の15分前に会場となる部屋に辿り着く。一番乗り。南陀楼さんと話しているうちに他の4人の方々も順次到着する。僕以外の方は全て今年4月の“一箱古本市”に出品者として参加された方ばかり。「旅猫雑貨店」のか猫さん、「Steptext」のららさん、「Ricochet〈リコシェ〉」のアベさん、「青空文庫」のNさんというメンバー。男は僕とNさんだけ。
南陀楼さんが内澤旬子さんの作業台に掛けられた白い布をとると、本とCDが現れて、“がっちり買いまショー”のスタート。台の周りを皆が回遊しながら本を選んでいく。気になる本をどんどん小脇に抱えたり、座っていた椅子の上に取り除けたり。結果以下の本を選ぶ。

最後だけCD。僕のためにCDを出しておいてくれたとのことだったので、知らない女性シンガーをジャケ買いする。
一段落ついたところで、会計となる。やはり、他の方が何を買っているのかが気になる。机の上に宇佐美承「求道の画家松本竣介ーひたむきの三十六年」(中公新書)が残っているのに気付く。この本、現在絶版でブックオフや古本屋であまり見かけず、入手するのに時間がかかった記憶があり、宇佐美氏の「池袋モンパルナス」(集英社文庫)を補完する作品でもあるので、300円は安いし、もったいないなあと言うとららさんがお買い上げに。なんだか、自分の趣味を押し付けたようで申し訳ない感じ。
初日、2日目の方達と同じようにこの後、カフェNOMADに移動して、おしゃべり。今日が最終日だと言う“チェコマッチラベル展”を眺め、南陀楼さんがお持ちの色々な資料を見せてもらう。皆さんが仰るように某ロリコンマンガ雑誌連載の書評はどこかで本にしてくれないものでしょうかね。連載を読もうにも未熟もの故その手の雑誌自体を買うことあたわず、書籍化していただくしか読む方法がなさそうなので。
今日のNOMAD千客万来。「脇役本」のハマダ(正確な漢字が表記できないのでカナで書きます)さんやブログ「日用帳」のfoujitaさん、内澤旬子さんとそのお友達のアメリカの青年など。
本の話だけではなく、アメリカにおける人種差別の現状など興味深い話が聞けて有意義な時間だった。
その後、南陀楼さんの先導で「青空洋品店」やアップルパイで有名な「マミーズ」などに寄った後解散。南陀楼さん、Nさん、僕の三人は古書ほうろうまで移動し、そこで解散となる。楽しいひと時でした。みなさん、ありがとうございました。
また、南陀楼さんからは『サンパン』他をいただく。お気遣いに感謝。
帰りの車中で柳家小満ん「べけんや わが師、桂文楽」(河出文庫)を読む。「寝床」を持ちネタにした文楽師匠が、義太夫に凝って、「寝床」の旦那のようになってしまう話がおかしい。げに、人間というやつは困ったものですね。だからこそ、また面白いのだけど。積ん読にしてある桂文楽芸談あばらかべっそん」(ちくま文庫)を明日の携帯本にしようと思う。
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