仕事を終えて駅へ急ぐ。
目的地は池袋。もちろん古書往来座で行われている“外市”に行くためだ。
往来座の前に行くと退屈男さんの姿が。寒い風が吹く中を出品者の方たちが外で店番をしているのだ。ご苦労様です。思っていたより多くの棚が出ている。隅から隅まで見て本を選ぶ。買った本は以下の6冊。
- 山口淑子「『李香蘭』を生きて」(日本経済新聞)
- 徳川夢声「夢声自伝・明治篇 明治は遠くなりにけり」(早川書房)
- 井上靖(聞き手篠田一士・辻邦生)「わが文学の軌跡」(中公文庫)
- 小杉未醒「新訳 絵本西遊記」(中公文庫)
- 耕治人「一条の光|天井から降る哀しい音」(講談社文芸文庫)
- 坂口安吾「能面の秘密」(角川文庫)
一番上が古書現世、2番目は北條さん(buku)、3と4は南陀楼綾繁さん、後の2つはどなたの箱であったか確認し忘れた。
見ているうちに南陀楼綾繁さんと内澤旬子さんご夫婦、リコシェの阿部さん、YさんとNさん、北條さん、岡崎武志さん、向井透史さん、浅生ハルミンさん、旅猫さん登場。もちろん往来座の瀬戸さんも。初めてのむみちさんの姿を見ることもできた。
店内もチェックして外へ出るとそろそろ外市終了時刻だ。岡崎さんに声をかけられ、近くの打ち上げ会場に。出品者でもないのにずうずうしくお邪魔する。他の方はまだ後片付けが済んでいないので岡崎さんと2人で宴会場に座っていると、店の人がもう開宴時間を30分も過ぎているし、オーダーストップもすぐだと言ってくる。あわてて向井さんに電話。さっそく瀬戸さんが来店し、店の人と折衝する。どうも店の方で開始時間を30分間違えていたようだ。それでも店側は折れず、他のメンバーが集まってからも、「そろそろ、アレですから」などと言ってくる。この「アレ」が気に入って、岡崎さんや北條さんと会話の中でいろいろと使ってみる。「お店の人もそろそろアレしてくれるといいんだけどな」なんて言っていると聞き耳を立てているのかすぐにふすまが開いて店員さんが顔を出す。
宴会の半ばで向井さんから出品者の方々の今回の売り上げが渡される。みなさん予想を上回る金額だったようでうれしそう。僕はもちろん何もなしだけど、なんとなくうれしい気分になる。次回の外市も計画されていると聞き、宴会で次回の一箱に参加させてもらうことになる。今回のチャンピオンはさすがに手強い相手なので、1人では到底太刀打ちできない。そのため、参加していた北條さんと往来座のお客さんであるAさんとユニットを組んで次回に臨もうという話で盛り上がる。ユニット名をいろいろ考えたがうまくまとまらず。“わめぞ”を脅かすような存在のユニットになれるか今後の活動が注目される(週刊現世風にまとめてみました)。