虎別れ

仕事帰りの本屋で河出書房新社の新刊を2冊見つける。

ともに面白そう。ただし、今日は見てるだけ。
先日から気になっている平凡社の新刊は見当たらない。

  • 原弘「原弘 デザインの世紀」

他のブログなどでは取り上げられているのでもう書店に並んでいるはずなのだが。

帰宅すると10時過ぎ、あわててテレビをつける。今日は「タイガー&ドラゴン」の最終回なのだ。しかし、6チャンネルでは「金スマ」をやっているではないか。テレビ欄を見ると、どうやらプロ野球中継が30分延長になったらしい。ビデオ録画をしていた人はたまらないだろうなと思わず同情してしまう。30分遅れでスタート。今回は「子別れ」だ。元ネタの別れた夫婦を元弟子(長瀬智也)と師匠(西田敏行)に見立て、中を取り持つ子供の役割を弟弟子で師匠の息子(岡田准一)が演じている。今時のドラマなら最終回90分スペシャルにしたりするのだろうが、淡々といつもの時間でおさめているのに好感を持つ。正攻法のお涙ちょうだい話なのだが、クドカンの脚本と演者たちがそれを嫌みなく盛り上げている。けっこう感動してしまった。個人的には、刑務所で落語の本を読みあさっていたという小虎(長瀬)が、高座で「子別れ」の下だけやるときは「子は鎹」というのだと客に説教する時に「ちくま文庫『落語百選』参照」というところがツボにハマった。また、「子別れ」のオチをくだらなく外す感覚が好きだなあ。久し振りに最終回が来たことが寂しく感じられるドラマを見た。「タイガー、タイガー、また見たいがー」といった感じ。