遠い明日しか見えない。

仕事帰りに、いつものごとく書店に寄る。漫画を1冊。

日清戦争における黄海海戦はようやく午後2時に至っている。相変わらず1巻で1時間くらいしか進んでいない。砲弾の飛び交う中、日本海軍の艦長達は、ほんのわずかな時間に実にたくさんのことを考え、そして回想している。まるで、「巨人の星」の星飛雄馬が、ボールを投げる瞬間にどう考えても数分間はかかるであろう独白をするのに似ている。しかし、これだけ細かく日清戦争を再現したものを読むのは初めてなので、勉強になります。完結のあかつきには、全巻通して再読してみたい。
平凡社のHPを覗くと、6月の新刊案内が出ている。先日退屈男さんが紹介してくれていたように、原弘「原弘 デザインの世紀」が出るらしい。これは買いでしょう。その他に平凡社新書の1冊として牧村健一郎「新聞記者 夏目漱石」が気になる書名。とりたてて新しい切り口ではないが、漱石ものはとりあえずチェックすることにしているので。
また、退屈男さんは7月のちくま学芸文庫ちくま新書の新刊も紹介してくれているが、気持ちがウキウキするような本が多い。やはり、筑摩書房はあなどれない。ところで7月のちくま文庫はどんなラインナップになるのだろう。筑摩のHP(近刊)の更新が楽しみだ。