今夕、本の話。

 帰宅するとポストに『ちくま』7月号が入っていた。


 橋本治氏の巻頭随筆のページをめくると坪内祐三ちくま文庫の品切れ本を求めてブックオフに行く」が載っている。“特集 ちくま文庫30周年記念”エッセイ。ちくま文庫の目録には品切れ本の記載があることからそれらをブックオフに探しにいく楽しみを語っている。品切れ本として出てくる書名には「田中小実昌エッセイ・コレクション」、「吉行淳之介エッセイ・コレクション」、東海林さだお「新漫画文学全集」など。実は僕は前二者のコレクションを持っていたにもかかわらず、引っ越しの折にふるった大鉈で売ってしまった。後悔しても遅いが、僕もブックオフに行って探してみるか。『ちくま』巻末にあるちくま文庫7月新刊に「中島らもエッセイ・コレクション」がリストアップされている。きっと買ってしまうんだろうな、きっと。


 最近買ったちくま文庫と言えばこれ。


 なんと文庫オリジナルでこれが出た。『ちくま』7月号にもこの本の豊崎社長(由美)による書評が載っていて「同士よ!」と呼びかけている。「痕跡本の世界」の奥付前のページには岡崎武志さんによる推薦文が印刷されている。痕跡本の本なので岡崎さんの自筆を印刷しても面白かったんじゃないかなとちょっと思う。