古典的な一日。

今日は本屋でこの1冊。

ジャズやクラシックの名盤案内は結構出ているが、古典落語のものは見たことがない。簡単な話の粗筋と名演のCDの紹介がされている。「船徳」の名演として挙げられている「八代目桂文楽落語全集」収録のものをipodで聴きながら、帰りのバスに揺られて行く。志ん朝バージョンを聴きなれた耳には、枝葉を刈り込んだエッセンスのように思える。志ん朝師匠がそのエッセンスをいかに膨らませていったかということも同時に味わえて楽しいひとときであった。個人的には昔NHKTVで放送した柳家小三治師匠のものがその仕草とともに忘れられない名演として記憶にある。
帰宅後、TVで「タイガー&ドラゴン」を見る。今日は「芝浜」をベースにした話。ストーリー展開自体には雑な所もあるのだが、こういうドラマもあっていい。ちゃんとした古典落語ファンの中には目くじらを立てる人もいるかもしれないが。
京須本では「芝浜」の名演としてやはり名高い三代目桂三木助のものを挙げているが、《これは時間制限下の放送録音なので三木助の真価を充分に伝えていない》とも。それを嘆いても仕方がないので、CD棚から探し出し、ipodに入れることにしよう。
古典落語CDの名盤 (光文社新書)