ライ麦パンでつかまえて。


 今日の仕事は休み。


 ただ、朝6時には起きていなければならない事情があって睡眠が充分とれないのがつらい。


 朝食は昨日もらったライ麦パンを2つに切ってスライスチーズを挟んで食べる。チーズやハムといったその国の食文化と密接に結びついたものと食べるとパンの味が一層ひき立つことを認識する。


 昼過ぎにやり残した仕事をするために職場へ。途中のマクドナルドに寄り大月見バーガーで昼食。食後、しばらく植村昌夫「シャーロック・ホームズの愉しみ方」(平凡社新書)を読む。コナン・ドイルは一度だけオスカー・ワイルドに会っている。リッピンコット・マガジンの編集者が執筆の依頼のためにこの2人を夕食に招待したらしい。その結果、この雑誌に「ドリアン・グレイの肖像」と「四人の署名」が掲載されることになった。ホームズ物の中にワイルドが登場する場面を思わず想像してしまう。


 休みなので職場に人影はちらほら。その中で近場に住んでいる同僚をつかまえてショップカードを渡し、知人の店のPRをする。ライ麦パンの美味しさを力説。昨日までまともに食べたことさえなかったものをそこまで語るかと我ながら思う。


 夕方になり雨が強く降り出したので、仕事を切り上げ退勤。


 本屋へ。


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伊藤Pのモヤモヤ仕事術 (集英社新書)

伊藤Pのモヤモヤ仕事術 (集英社新書)


 『ku:nel』は毎号買っているのだが、今回は事前に坪内祐三氏が書いていると聞いていたので楽しみにしていたのだ。その坪ちゃん文に出会う前に「ただいま食事中」という毎日の食事を紹介するコーナーに倉敷・蟲文庫田中美穂さんを発見する。8日目のおやつとして登場する“カブトガニ饅頭”のリアルさにビクッとし、15日目昼の“くず野菜のカレー”に心ひかれる。
 「ごろりでゆるり」の音楽ページでシンガーソングライターの二階堂和美という人が紹介されている。以前に何度か名前は聞いたことがある。そして誰かが褒めていた記憶もある。本屋の隣にあるカフェスペースに入ってスマートフォンYouTubeで彼女の歌を聴いてみた。これはなかなかよさそうではないか。iTunesでダウンロードもできるらしいが、ちょいとCDを買ってみようと思う。


 伊藤隆行という人はテレビ東京のプロデューサー。僕が毎週録画しながら観ている「モヤモヤさまぁ〜ず2」の担当プロデューサーの本なのでやはり押さえておきたい。大江麻理子アナウンサーやさまぁ〜ずの証言も収録されている。番組同様のつかみどろこのない軽い感じがこの本からも漂ってきていてそれらしくていい。


 夕食は買ってきたナスとトマトのパスタとライ麦パン。今回はチーズだけではなくヨーロッパの岩塩を使用したという生ハムも挟んでみる。これもまたいける。


 持ち帰りの仕事のBGMに最近手に入れたこのCDをかける。

I Will Say Goodbye

I Will Say Goodbye

 晩年の録音だが、枯れ切らずどこかみずみずしさを残している感じ。ハッとはしないが、ホッとする。