文庫にしやがれ。


 午前中は職場で働き、午後から出張。


 風が涼しいので隣駅まで歩く。駅前のCoCo壱番館で昼食。ココイチに入るのはたぶん大学生以来。20年以上振りなのでささみカツに大盛り野菜と奮発する。涼しくてもカレーを食えば汗は容赦なく流れるのだな。


 夕方まで出張野外仕事。仕事帰りの有隣堂でこれを。


チェスの話――ツヴァイク短篇選 (大人の本棚)

チェスの話――ツヴァイク短篇選 (大人の本棚)


 《みすず大人の本棚》シリーズを買うといつもテンションが上がる。8月に児玉清追悼で「寝ても覚めても本の虫」(新潮文庫)を読んでいたら、ツヴァイクの「チェスの話」を賞賛していて気になっていたのだ。池内紀解説は「ツヴァイクの甦り 今は亡き児玉清氏に」と題されており、児玉氏へ捧げられていた。


 レジ横で『本』(講談社)10月号をもらう。『本』をパラパラやっていると堀井憲一郎米朝が教えてくれた」の第2回が載っている。こんな連載が始まっていたんだ。これも再来年くらいには講談社現代新書になることだろう。

 高島俊男「漢字雑談」は第19回。こちらは新書向きではないかもしれないのでそのうち単行本で出してくれないかな。そう言えば、「お言葉ですが…」シリーズの文春文庫化が止まっている。文藝春秋から出た単行本10冊はすでに文庫になっているのだが、同じ『週刊文春』連載をまとめた連合出版から出た11巻は文庫化されないまま。その後の別巻1〜4は文藝春秋とは無関係であるから仕方ないとしても、11巻までは責任もってほしいものだ。それと文春文庫化が立ち消えになった高島さんの向田邦子論「メルヘン誕生」(いそっぷ社)もどこかで文庫にしてくれないものかと思う。


 地元のサブカル系古本屋に寄ったら100円棚でこれを見つける。


 “日本推理作家協会賞受賞作全集”の1冊。PARCO出版から出た親本を持っている。文庫は筑摩書房から出ていたはずだが、双葉文庫にもなっていたんだ。知らなかった。昭和60年代、前田愛「都市空間の中の文学」などと同じ時期に登場した文学を都市空間から読み直す先駆けとなったもののひとつ。アマゾンのマケプレではなぜだか同じ絶版であるのに単行本やちくま学芸文庫版よりもこの双葉文庫に一番高値が付いている。なぜだろう。


 帰宅して買っておいたベーコンをフライパンで炒めて、ライ麦パンに挟んで食べる。ベーコンは旨いのだが、このパンには普通のハムの方が合うような気がする。残ったパンは明日の朝にハムと一緒にいただこう。


 今夜の食後のBGMはこれ。

  • 「THE JIMMY GIUFFRE 4 ADLIB」


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 ちょっと前に日テレの「嵐にしやがれ」で櫻井翔小西康陽氏にジャズの手ほどきを受けるというコーナーがあって、その時氏はミシェル・ルグランスタン・ゲッツ、ジミー・ジェフリーのアナログレコードを持参して紹介していた。それを受けた櫻井翔が小西さん御用達の池袋にあるジャズレコード店に行き、見つけたのがこのレコード。それを池袋のジャズ喫茶でかけてもらっていた。実は小西さんもこのアルバムは知らなかったらしいが、その演奏を聴いてジャズ入門としては適切なものを選んだと褒めていた。そう言われれば聴きたくなるのが人情というものでCDを入手したというわけ。


 ちなみに紹介していたスタン・ゲッツはこれだった。


Focus

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