墓とカルピス

 仕事帰りに本屋へ寄る。

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 定番の丸谷蘊蓄エッセイの新刊。和田誠画伯によるカバーのメロンに浮かぶ兎がストレートでなんだかおかしく愛らしい。


 レジで『本の旅人』6月号を貰い、そのまま駅ビルのうどん屋へ。うどんを待ち待ち『本の旅人』から西村賢太「連載・私のこだわり1〜3」を読む。1は「わたしの『ニコチン、タール』」、2は「わたしの『乳酸菌飲料』」、3は「わたしの『墓』」となっている。それぞれ1はラッキーストライク、2はカルピスウォーター、3は西村作品で御馴染み藤澤清造の墓の隣りに建てた自分の墓だという。西村氏が小説を書き始めた理由がこの人の業の深さを感じさせていい。


 『週刊文春』で小林信彦氏がほめていた貫地谷しほり主演「キミ犯人じゃないよね?」を初めて観る。バカバカしい笑いに満ちた面白さがあるな。「トリック」その他の番組に対する目配せを感じつつ楽しんだ。


 わめぞ絵師の武藤良子さんからすてきなお誘いのメールが。しかし、その日は仕事が……。